ある日【月神 守】は大学の親友達と車ごとガケから転落してしまう。 守はアデレという異世界の魔族の王に転生し生まれ変わっていた。 しかも、親友の学は魔王の長男⁈ そんなこんなで、守と学はザイアードという魔族の国の2人の王として君臨する。 他の親友達、【雫(しずく)はファイラスの王女】に、【スイはエルシードの王女】としてそれぞれ君臨する。 色々情報収集し、各国の国宝を巡って大戦が勃発しようとしている事が分る。 また、【 Fプロジェクト】が絡んでる事が判明していく。 そんな主人公達が異世界の戦乱を共闘、あるいは敵対し生き抜いていく異世界戦記物語! ※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
もっと見るそんなこんなで数時間後、俺達は前に来たことある例の『秘湯の温泉宿』に来ていた。 「あー、久々の温泉は気持ちいいな……」 俺はお湯をゆるりと手ですくい、ゆっくりと顔を洗う。 リラックス出来た関係か、嗅覚が鋭くなり硫黄臭を強く感じる。(逆にそんなところが温泉地に来た雰囲気が味わえていいんだけどね……) まだお昼であるし、太陽が昇っている関係で当然周囲は明るく少し離れた山々の深緑がくっきりと見え、空気が余計美味しく感じられる。 太陽の反射光を浴びたお湯は輝いておりとても眩しい。(こんな時間にゆっくり浸かれるのはホント贅沢極まりないよな……) 「失礼しまーす!」「し、失礼します……」 複数の声の主が俺が浸っている湯舟に近づいて来るのが分る。 (きたきた学と雫さん達だ……!) 今回は二人ともタオルを羽織っている状態ではあるが?「こっ、こら押すな雫!」「え? だってこうでもしないと学は照れちゃって先に進めないでしょ?」 お2人がきゃいきゃい言いながら少しずつ近づいて来る。 顔を真っ赤にし、もじもじと照れながら、雫さんに背中をグイ押しされながら近づいて来る学。 太陽の逆光で眩く輝く、もち肌のうら若き女性達……。(こいつぁー、たまりましぇん……) タオルに半分ほど隠された白桃のような艶やかな胸は、そのボリュームの余り窮屈なタオルに逆らうかの如く食い込みが発生している状態だ。(……こ、今年の果物は豊作かな……?) 何故かそんな言葉が脳裏をよぎる。 不思議、止まらない……⁉ そして、そのサイズの大きい白桃は学が歩く振
今回、ドラゴン化した学の背に俺、雫さん、ウィンディーニが乗り込む。 ちなみにノジャの背には『封魔の炎龍石』を積み込むための大袋等が載せてある。「……じ、じゃあいくぞ……?」「は、はい……」 ウィンディーニは鞍に跨りプルプルと振えているが……。 なんというかその色々面白い。 そして、エンシェントフレイム化した学が力強く大空に舞い上がり、ノジャもその後を追う。「ひ、ひえええ……」 ウィンデーニは情けなく悲鳴を上げていたが……。「ぷふっ……」 その様子を後方で見ていた雫さんが思わず吹き出している。(こ、コラコラ、笑っちゃ失礼だろ? ほ、本人は真剣なんだから……!) とか思いながら、申し訳ないが俺も爆笑していたりする。 俺は雫さんや学が余計な事を言う前に、適当な話題を振る事にする。「あ、そういえばウィンディーニって、その名前の由来、もしかして水の精霊に関係してたりする?」 とか考えていたら、雫さんは機転をきかし話題を振ってくれた。「そうですね……。うちの家系は代々、水の精霊と仲が良いので何かしら水属性の名前を付けるしきたりがありまして。ちなみにうちの父はアイスバードといいます」「へーそうなんだ! じゃあ……」 そんな雑談を続けてから数時間後……。 例の温泉宿から少し離れた僻地に、ウィンデーニの知人が住んでいるというので寄ることになった。「へー、こんなとこに小屋があるなんて知らなかったなあ……」(ファイラスの地理に詳しい雫さんでも知らない場所か、正にだな) 「ええ、自分とギール様しか知らない秘密の
俺はそんな事を考えながらそっとため息を吐き、会議室から1人席を外し、そのまま自室に直行する。 俺は注意深く周囲を見て誰もいない事を確認し、机に腰かけゆっくりと背伸びをし、足腰を伸ばす。 俺が一人でここに来たのには深い理由があった。 それは休憩もだけど、ガウスから手渡された封書の内容を誰にも見せられないためだったりする。(ガウスは剣の腕と仕事の内容に関しては嘘をつかないからね……) 俺は中身が傷つかないようにペーパーナイフで丁寧に封書の封を切り、その内容に目を通していく。(ん? 誰からだと思えばウィンディーニから? あの場で伝えたいことを言えばとは思ったけど、あの天才児のことだから何か理由があるだろう。どれどれ……?) 「……え、これマジなん? じ、じゃあ学達のあの行動は……?」 ……俺は書かれていた内容に驚愕し、思わず独り言を呟いてしまった。(しっかし、ウィンデーニ、本物の天才なのかも) ……それから俺は色々な用事を済ませ、再び会議室にこっそり戻る。 部屋に入るなり、雫さん達が俺の周りに集まってくる。「あっ、守君! 今、学達と話してね、急遽アグール火山に行くことになったから!」 雫さん達は嬉しそうにきゃいきゃいとはしゃいでいますが?(こ、この感じ、帰りはまた温泉宿泊コースかもしれんな。嫌いじゃないけどねっ!) 俺は温泉内のピンクイベントを思い出し、もっこ……もといにっこりと微笑む。「守様! あのっ! 自分も火山に同行することになりましたので、よろしくお願いいたします!」 ウィンディーニは元気よく俺にペコリとお辞儀をする。「彼には私の代理で現場視察に行ってもらうことになりましたので、守様よろしくお願いいたしますね」 ギールは俺にそう述べ、軽く一礼する。
それから数分後……。 俺達はギールの資料とウィンディーニの魔導知識を元に話しを詰めていく事になった。 「なるほど、ルモール森林全土には『封魔の炎龍石』を使った魔法陣をしかけられそうですが……」 「え? 何か問題があるの?」「森林の地下トンネルに配置する分が全く足りません……」「仕方ない、ではこれで足りるのでは?」 ギールは一番下に置いていた、とっておきと思われる資料をウィンディーニに手渡す。「ああ、これなら地下トンネル分も余裕で足りますね! 余った分で数十人の鎧加工分も作れるでしょう。あの、それはさておき、この資料は私は見たことが無かったのですが?」「最近、ようやく火山上部で発掘出来る環境になり、未開拓であった関係で大量に発掘出来たものだからですな」 ギールは咳払いしながら、俺をチラリ見している。(ああ、例のやつね……。まあ、役に立って何よりだったよ) 俺はそんな事を考えながら思わず苦笑する。「んんっ! ……守様はこのピンポン玉くらいの大きさの『封魔の炎龍石』の価値を知っておいでですか?」 ギールはそんな俺の態度を見て、俺を厳しい目つきで睨む。(う、うわあ? や、やっべ、俺、地雷踏んだかも……?) 「い、いや?」 「分かりやすくこの『封魔の炎龍石』の価値を説明させていただますね。これ一つでだいたい人家10件分の価値があります……。何故そんなに高値で売れるかと言うと、『エルシード』の連中が価値を見出し、大人買いしていくのですよ……」「お、おう……」(そ、それはギールが出し渋るのもシカタナイデスヨネ……?) 俺はギールの言葉の重みを感じ、額に変な汗が流れて来るのを自身で感じ取る。「この
それから数時間後、此処はファイラス城内会議室。「イエーイ!」「やりましたな!」 心地よいハイタッチの音がファイラス城会議室に響きわたる。 ファイラス城に帰還した守達は宰相ガウスら重臣達と、ザイアード軍掃討作戦の成功の喜びを分かち合っていた。「いやー、あんなに上手くいくとは思いませんでしたな!」「流石ガウス! 地の利を生かしてあんなエグイ作戦を思いつくなんて……」 俺は作戦を考えた功労者であるガウスを労って、ワインをガウスのグラスになみなみと注ぐ。「はっはっは、そんなに褒められても困りますなあ? この作戦は鉱山などの労働者や魔法兵団の方々にも協力してもらったからこそ出来た作戦ですしね」 ガウスは自分で言った言葉を嚙みしめるようにワインを飲み干していく。 ガウスは終始笑顔ではいるものの、顔や手などはすり傷だらけではあった。「そうだよね……。この作戦は兵だけでなく、ファイラスの住人みんなにも協力してもらったからこその成果ですものね」「だね」 俺もガウスや雫さんと同じ考えだ。「ぷはー上手い……! 口の中の傷にしみますが、勝利の美酒ということで今日だけは許してもらいましょうか……」「そうだね……。これからしばらくは飲むことは出来なそうだしね」「では、勝利とこれからの戦に向けて乾杯!」 ファイラス会議室内には複数のグラスが打ち鳴らす軽快な音と賑やかな談笑が響き渡る……。 そう、今だけは……。 俺達は勝利の美酒を飲みながら今までの苦労を思い出していた。 ♢ 時は遡り、20日前のファイラス城作戦会議室……。 会議室の10人ほどが囲える木製の広いテーブルがある。 その周りに俺達いつものメンツ、それに宰相ガウスら重臣達、ゴリさん、城下町の町長など、これからの作戦に欠かせないメンツが揃い論議中であった。「……では2人の魔王の能力の分析が少し進んだので、要警戒の能力だけ情報共有させてもらうね?」 雫さんの言葉に一同は静かに頷き耳を傾ける。「2人に共通しているのは『色んな探知魔法』を使えること」 「……して、具体的には?」 雫さんの話の重要性を感知し、ガウスは耳を傾けている。 「んー色々あるみたいだけど……。中でも罠感知・生体感知・魔法感知・音声感知が要注意かな?」 「それまた厄介な能力ですな……」 確かに、ガウスが
「ほう? シツジイよ詳しそうだな? 話せ……」「この魔法を遮断する結界には希少な魔石を使うのです。これ単品では効果は発揮出来ないので、効果を発揮させるために加工と魔法陣が必要にはなりますが……。そしてこれは音を遮断する静寂の風石よりも、もっと希少なものなのです」 シツジイは握りこぶしより2まわり程小さい真紅に輝く魔石を懐から取り出し、魔王スカードに手渡す。「ほう? つまり?」「ルモール森林すべてを遮断するのにファイラスでとれる魔石を全て使っていると逆算出来ます」「……シツジイがそのように考える根拠はなんだ? 述べて見よ」「ファイラスの宝石鉱山で稀にこの魔石が発掘されることはスカード様もご存じのはず」「……そうだな」 アグール火山に太古から住む龍がこの魔石を生み出すのに関係していると噂されていることを魔王スカードは確かに知っていた。「この森林だけでも数年前のファイラスの宝石生産量から取れる魔石の数年分ほどの量は使われていると思われます」 シツジイはその算出データが書かれた資料を黒カバンから取り出し、魔王スカードにそっと手渡す。 それからしばらくして……。「成程、見事な資料だ。お前を信じようシツジイ……。ところで、シツジイが算出基礎で用いているものは数年前のデータであろうし、近年生産量が増えている可能性は?」「……斥候情報によるとここ数年、年々宝石の生産量が少なくなっていると聞いております。メインで採掘している場所については、体積的に考えて枯渇することはあっても多くなることはないと思いますが」 シツジイは今度は魔王スカードにファイラスから極秘で入手した、アグール火山の見取り図とそこで発掘しているメインの発掘場のポイント図を提出する。「……成程、宝石自体いつか枯渇するものであるし、急に増える理由はないか…&hel
「思い起こせば今まで、行軍中に何も無かったのがそもそもの罠の一つだったようです……」「……ふむ、お前の言葉確かに間違いでないし、俺もそのように感じていたところだ。早い話がこの俺のミスであり、お前達を咎める事は一切ない。だから遠慮なく続きを語ると良い……」「そ、それは違います! 魔王スカード様が悪いのではなく、このサイファーめが至らなかったのがそもそものミスなのです! どうか、どうかこのサイファーめに罰をお与え下さいっ!」 サイファーは魔王スカードのその言葉に心を心底痛め、スカードを庇うように弁明していく。「ふふ、良い。確かにお前が進言した内容は事実。だがな、それを聞いたこのスカードが最終判断を下したのだ。だからお前は気にすることはない……」「う、うう、す、すみませぬ……」 腹心サイファーはその大きな体で地面に土下座をし、魔王スカードにひたすら平謝りをする。 その様子を見ていたザイアードの伝令兵はなんとなく流れを理解し、サイファーの為にも話を続けることにした。「あれは、数時間前のこと……。俺達ザイアード兵は霧が深いルモール森林をひたすら前進していました。森林の中は更に霧が濃くなり隣の兵の存在くらいしか確認できない状態でした……」「そうだな……。俺の魔力感知にひっかからないところを見るとこの霧は自然発生したものだろう……」「で、ですよね。俺も先ほど色んな感知魔法を使って、周囲探索をしていましたが何も怪しいところは発見出来ていません!」 ただひたすらに忠臣であるサイファーは慌てて立ち上がり、魔王スカードに歩み寄り、そのフォローする。「い、異変に気が付いたのは高樹齢の大木が見え始め道の分岐が激しくなり、各々がバラけ行軍していたころでした」「ふむ、続けよ」 ザイアード兵は震えながら続きを語って行く。 恐
それから時はあっという間に過ぎ、20日後のこと。 魔王スカードが率いるザイアード全兵は道中にある障害を全て力づくでなぎ倒し、ひたすら前進していた。 魔の大行軍に止められぬものは無いと言わんばかりにである。 そんな中、その魔の大軍は木々がうっそうと生い茂り白くモヤがかっている森林に入っていく。 その名はルモール森林。 ファイラス領土にある最大規模の森林であり、年中霧が深く視界が悪い場所で有名だったりする。 なんでも、森林内にある特殊な植物が霧を常に発生させているとか……。「ふむ、霧深く視界が悪いな?」「スカード様っ! 明らかに罠の可能性が高そうですね」 ザイアード軍の先頭にいた魔王スカードと腹心のサイファーはお互いに目を合わせ、深く頷き高速詠唱を素早く唱えていく。「……異常なしだ」「俺もです、スカード様っ!」 魔王スカードと腹心のサイファーはそれぞれ、罠探知魔法と生命探知魔法を使い森林内に異常がないか調べたのだ。「で、どうします? スカード様っ!」「……念には念をだ。先兵に目視レベルで探らせよ!」「御意っ!」 慎重な魔王スカードはサイファーに全軍を指示させ、ルモール森林の入り口付近一帯を探らせる。 それからしばらくして……。「スカード様っ! 異常なし、被害なしとのことです!」「……杞憂だったか、全軍行進を再び始めよ!」「ははっ!」 異常なしの報告を聞き、魔王スカードは再びザイアード全軍に再行進の指示を出す。「この感じだと、きっと何もないと思いますよ」「……だといいがな」 視界が悪いものの、屈強なザイアードの兵達はお構いなしに力強く前進していく。 人とは明らかに違う優れた魔力と体力。 さながら目前の大木が鈍い
それから数時間後、此処はファイラス城の会議室。「くそおっ! 可笑しいだろ……!」「……お前のその何でも会話で解決出来ると思う甘い考え改めた方が良いと思うぞ?」「のじゃっ!」 学とノジャが何か言ってますが……?(ははっ、脳みそ筋肉の人達に言われてもなあ……?) 俺は少しムッとしながらもその内容を軽くスルーし、椅子に深くもたれかかる。「……うーん、こうなったら例の計画を進めるしかないのかな」 雫さんもため息をつきながら、俺同様椅子にもたれかかる。「……ですね……」(くそ、この感じ、俺と魔王スカード以外は俺達が女神様と交渉した記憶が無さそうだな……) 会話の内容からして、交渉が最初からなかったこととして進められているしね。 そんな話をしていると会議室のドアを軽くノックする小気味よい音が聴こえてくる。「どうぞ……」「失礼します」 部屋に入ってきたのは、宰相ガウス、ゴリさん、財務大臣ギール、騎士団長、城下町の町長などであった。「……で、どうでした?」 宰相ガウスは俺を真っすぐな眼で見るなり、直球な答えを俺達に求める。(俺のこの表情を見て察しているクセに、なーにが「どうでした」だよ……。しれっと言葉による回答を求める冷徹さがガウスらしいなとは思うが……) この時、俺は先程女神様が言っていた言葉をふと思い出してしまう。(『ファイラス国が豊かになったのも、元々優秀な家臣が揃っていたからです』か、確かにこの人達はとても優秀だ。だからこそこうして安心して頼れるんだよなあ……) そう、ザイアードで
闇夜に走るは1台の漆黒のスポーツカー。 そう、俺【月神 守】は大学の親友達と車で深夜の山中をドライブの真っ最中だったりする。「わあ、夜風がひんやりとして、とても気持ちいいですね……」 俺の隣の助手席に座っているのは【風見 スイ】さん。 彼女は夜風に静かになびくセミロングの銀色の髪に手をそっと当て、サファイアのように澄んだ青い瞳でこちらを見つめ、ほがらかに笑っていた。 よく見ると童顔を感じさせる二重の大きな瞳に細長い眉、彼女の小柄な体形と血色の良いもち肌、そしてふっくらとした丸みを帯びた顔と胸に合ったは小動物的な癒しを感じさせる。 「今日着ている紺色のギャザーワンピがまた彼女にはとっても似合っている」と俺は「ですよねー!」と力強く返事しながら、ウンウンと頷き自身で納得していた。 あ、でさ! 実はこのドライブには目的があるんだよね! 結論から言わせて頂くと、「スイさんへの告白をかねて」のドライブデート中なんだ! まー情けない話だけど、親友にお膳立てしてもらったんだよね。(いやーホント持つべきものは良い友……) 「風も気持ちいいけど、俺ともっと気持ちいいことしませんか? なーんつって!」「……」 後部座席から訳の分からない言葉が聞こえ、その後静かなエンジン音が車内に響き渡るのが分る。(こ、こいつっ! まじかっ⁈) 色々と、台無しである……。 だからか、俺の額にじんわりと変な汗が滲み出てくるのが分る。 あ……、で今、後部座席から訳の分からない人語を発したのが、色々お膳立てしてくれた悪友の【星流 学】。 学は御覧の通り剛速球な会話を得意とし、パーソナルスペースというものは一切なく、両手を広げ土足で人の心の領域に踏み込んでくる。 体の線は細いが馬鹿力を持っており、かつ武道の実力は相当なもので空手の師範代持ちだったりする。(他人を思いやる優しい一面もあるんだけどね……) 性格に反して顔と雰囲気は整った中性的であり、髪は薄い茶髪のオールバック、目は二重のアーモンド形の薄い茶色の瞳が特徴的だ。 こいつの今日の服装は紺色のジーパンに灰色の長袖ポロシャツで、脳みそと同じで非常にシンプルだ。 「ごめんねスイ、こいつアホだから今の会話は軽いジョークと思って、軽く聞き流して?」「ひ、ひどっ⁈」 その馬鹿とは対照的に、今度は後部座席から...
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