代価に与えられしは…くちずけ一つ(即興…短編集)

代価に与えられしは…くちずけ一つ(即興…短編集)

last updateLast Updated : 2025-02-17
By:   たかぎまゆみ(ののちゃ)  Updated just now
Language: Japanese
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Synopsis

癒され

泣ける

若者

バンパイア

許し

因果応報

◯ベルリンの壁で別れた初恋の従兄 二人は再会出来るのか? ◯花の咲く樹の下で貴女を抱きしめる◯ 欧州の中世、戦争から戻らぬ恋人を待ちつっける少女だが…家が貧しく貴族の愛人に…しかし、病で家に戻され ◯代価に与えられしは くちずけ一つ◯ 日本の戦国の時代 武士の子供の少年と欧州の商人達の少女の淡い悲恋 その他の短編(追記予定)

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第一話 ベルリンの壁 東と西 私の大事な幼い恋人

冬の季節 クリスマスの季節の中で 私はいつも思う雪の降る中 街のクリスマスの飾り付けは美しく何処からか誰かが引くアコーデイオンのクリスマスの曲が彩りを加えていたのだ。私の恋した…あの人、何処にいるの?幼い恋ドイツは第二次大戦後、二つに分断西ドイツと東ドイツ ベルリンには分断された大きな壁‥東から西に逃亡すれば失敗すれば銃で撃たれる事も‥処刑も‥戦争で生き延びた従兄、私達の淡い恋親戚の叔父達は彼を連れて、東へと本当は私の家族も私も連れて東へと行きたったらしいけど‥‥戦争での大混乱、立場の事情 叔父や私の家族が心ならずも 敵に協力した罪で裁かれる可能性に 皆は絶望していたのだった。長い月日が過ぎても 私の愛しい従兄、従兄の行方は知れずに楽しかった日々 春にはイースター、夏には避暑地でのボート遊び同じ寄宿学校 冬にはアドベントの訪れとともにクリスマスのお菓子を準備して彼等が去り私の少女時代が過ぎ、私は恋人と結婚 子供が生まれ‥東ドイツは西より、規律が厳しく、生活も食料も必要なものも不足がちで配給制だともやつれて、病にでもなっていたら・・そうして、また月日が過ぎて、壁は崩壊 私にとっては世界は新しくなって孫の笑顔に癒される日々に‥或る時、偶然得たのは従兄からの文(ふみ)愛しい私の初恋よほんの偶然部屋にはクリスマスの音楽がレコードから奏でられてゆくもみの樹 クリスマスツリーの飾りが微かな音を立てる涙がそっと流れ落ちて‥深々とまた、アドベントの季節の中で雪が降っていた。作品登録 25.2.7 一部、初稿より改変...

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第一話 ベルリンの壁 東と西 私の大事な幼い恋人
冬の季節 クリスマスの季節の中で 私はいつも思う雪の降る中 街のクリスマスの飾り付けは美しく何処からか誰かが引くアコーデイオンのクリスマスの曲が彩りを加えていたのだ。私の恋した…あの人、何処にいるの?幼い恋ドイツは第二次大戦後、二つに分断西ドイツと東ドイツ ベルリンには分断された大きな壁‥東から西に逃亡すれば失敗すれば銃で撃たれる事も‥処刑も‥戦争で生き延びた従兄、私達の淡い恋親戚の叔父達は彼を連れて、東へと本当は私の家族も私も連れて東へと行きたったらしいけど‥‥戦争での大混乱、立場の事情 叔父や私の家族が心ならずも 敵に協力した罪で裁かれる可能性に 皆は絶望していたのだった。長い月日が過ぎても 私の愛しい従兄、従兄の行方は知れずに楽しかった日々 春にはイースター、夏には避暑地でのボート遊び同じ寄宿学校 冬にはアドベントの訪れとともにクリスマスのお菓子を準備して彼等が去り私の少女時代が過ぎ、私は恋人と結婚 子供が生まれ‥東ドイツは西より、規律が厳しく、生活も食料も必要なものも不足がちで配給制だともやつれて、病にでもなっていたら・・そうして、また月日が過ぎて、壁は崩壊 私にとっては世界は新しくなって孫の笑顔に癒される日々に‥或る時、偶然得たのは従兄からの文(ふみ)愛しい私の初恋よほんの偶然部屋にはクリスマスの音楽がレコードから奏でられてゆくもみの樹 クリスマスツリーの飾りが微かな音を立てる涙がそっと流れ落ちて‥深々とまた、アドベントの季節の中で雪が降っていた。作品登録 25.2.7 一部、初稿より改変
last updateLast Updated : 2025-02-07
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私は 愛してしまったのか この創りものの人の形をした人形に天才化学者として、人々に尊敬され恐れられた、この私が・・・・闇に浮かぶ青い星 その星を猊下に見下ろす宇宙ステーション我等の故郷の惑星は 遥か彼方実験室へのドアを開ければ青い星を模した、木々や緑の森の中へと私は足を踏み入れる。創られたといえ、美しい緑が私を包み込むそして、 その緑の奥にいた少女が私に気づく少女が私に向かい微笑んでこちらに駆けてく私を慕い、嬉し気にその小さな両手で抱き締める少女の身体から甘い薫りがしていた美しい少女の形をしたもの愛くるしい大きな瞳  風にそよぐ長いしなやかな金の髪柔らかで、しなやかな曲線を描く身体彼等の気が知れない..私と同じあの化学者ども星に住む猿どもから遺伝子を改良し、あろうことか、我々と同じ人間の形を創りあげたたしかに…その手腕は誉めてやろうだが 我々の人口が少々、減少した子供が、この数年生まれないその程度の問題で 創りものの人間の形をした猿どもとの間に 我々の子孫をつくるだと……だから 私はこれを創ったのださまざまな病と破壊的な性格を持ち合わせる子供達が産まれてくるだろう悪夢のような遺伝子を埋め込んだこの可愛らしく無邪気な少女に…生まれてくる子供達奴ら..他の科学者どもに気づかれぬように細工はした数世代ののちに表れるようにその遺伝子が広がるように    寿命はせいぜい30年位だろうか    老化も早くなる。    暴力的、破壊的人格を持った人間も多く表れるだろう仲間である同じ人間あるいはみずからを破壊してゆく為に…………………………………。あの時、なぜ、あの少女を創り出してしまったのだろうなぜ、私は、こんなにも深くあれを、実験体の少女愛してしまったのだろう私を慕う可愛らしい少女 見詰められ その瞳を逸らせなかった。認めるべきだったのだ…自分の気持ちに皮肉にも....移住して来た我々に 再び子供達が産まれてきたとあるウイルスが原因とわかり、その治療に成功したのでそして、彼等は計画を中止したのだ。全ては破棄された。そう...そのはずだった.....彼等にしてみれば...あの時の私、同様しょせん、,まがい者、偽物の子孫など....欲しくはなかったのだろう今はこの星の辺境の片隅で、破
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第三話 代価に与えられしは…くちずけ一つ(日本の戦国の時代)
そこは人の命が儚い日本の戦乱の時代やがて 覇者が現れて、ひとときの平和をもたらそうとした。そして、雪の舞う季節に…覇者たる信長公に異国のバテレテン、パーデレ(神父達)や商人の一行が、たち寄りしは…。信長公の支配下にありし、小国の領主の武士の館 舘から聞こえるはまだ聞いた事もない楽器にて奏でられたる異国の妙(たえ)なる音楽夢の中の天上にて迦陵頻迦(かりょうびんが)や乾闥婆(けんだつば)奏でる音楽のような夢心地、すぐ、そばには吉祥天 弁財天がいるが如く。※仏教に出てくる女神たち異国のまだ幼い面影の残る少女が奏でているリュートと呼ばれた楽器 奏でる少女の指先が止まる 。人々はうっとりして一瞬、静まりかえるが ……やがて 拍手の嵐…「いやはや、素晴らしいものだ」  一行の異国の商人の一人が口を開く 「この可愛い演奏者は我が姪っ子」「同じ商人である弟の娘南の国のマニラで生まれ、私と同じポルトガルの多くの同胞が定住して暮らす、マカオで育ちました者」「来年の春には 、海を越えて、本国のポルトガルに戻る事になっておりますが、美しい東洋を離れる前に、この桜の美しい国を見せたく、思いまして」「信長様は少女の演奏の腕枕をパーデレさま達より伝え聞いて」「事の他、興味を示されて城にて演奏を致します事になりました」少女は軽く会釈をして席を立ち別部屋へ領主の息子の一人彼は少女より少し歳上の少年、そっと席を立ち、少女の後を追いかけた。商人は話を続ける。「それから、 この箱は…これは、信長さまへの献上する贈り物でございます」すらすらと、淀みのない日本語を話す異国の商人細長い箱から 、現れたのは… 異国の剣金で出来た柄に美しい細工が施されたもの紅玉ルビー、緑柱石エメラルド瑠璃、ラピスラズリにトルコ石、中心にあるのは一際、際立ち大きな青き宝石のサファイアスラリと刀身を抜くと銀色にきらめいた刀のみ「刀は日本の名のある職人が 鍛えしものです、柄など金細工の宝玉などの他は、マカオに住む職人が造りあげました」「2年以上の歳月と大変な手間をかけて、日本の王にふさわしい献上品を造りました」誇らしげに話をする商人 別部屋の異国の少女は部屋の障子を開けて降り積もる雪を見ていた。「雪は好きか?」少年は少女に話かけた。うなずく少女 目の前には見目良い面立ちの少年が1人、
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代価に与えられしは…くちずけ一つ 2(日本の戦国の時代)
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第四話 花が咲く樹の下で貴方を抱きしめる
舞台は中世のある地方都市時を知らせる修道院の鐘が鳴る鐘の音が響き渡る 街から少しばかり離れた山の街道街へと向かう街道をほんの少し離れて上に上がると街を見下ろす …その場所は野原や花畑があって大きな樹が一本眺めの良い素敵な場所がある。恋人達や子供達の憩いの場所優しい風が吹いて来る 遊びに来た恋人達や遊びに来た子供達を祝福するように…また春ともなれば小鳥が歌い樹の花が咲く貴方の為に花を降り咲かす花ビラはヒラヒラ…踊るように舞い落ちる…そして冬の日に彼女は樹の下に立ちつくしジッと誰かを待ってるようだった。初老の修道士は その美しい娘に明るく声をかけた。「エリシアナ」声をかけられて、神父に向かって「ブラザー」はにかみながら娘は微笑んだ。淡い銀色の髪と黄昏色の瞳をした美しい娘紅い頬をした憂いを帯びた紫色の瞳が彼を見つめている。彼女の様子にほんの少しため息つき、こう口を開く「もう今日は日がくれる」「先日、体調を崩して寝込んだばかりだろう、身体に触るから、そろそろ家に戻った方が良い」「風邪でもひいたら大変だよ、いやはや、そんなに何時間も後ろの道ばかり、振り返っていては…ロトの妻のように塩の固まりになってしまうよ」「ブラザー、神父さま」 はにかみながら娘は微笑んだ。淡い銀色の髪と黄昏色の瞳をした美しい娘紅い頬をした憂いを帯びた紫色の瞳が彼を見つめている。彼女の様子にほんの少しため息つき、口を開く「先日、体調を崩して寝込んだばかりだろう、身体に触る、そろそろ家に戻った方が良い」「また、風邪をひくから」「はい、ブラザー神父さま」娘は微笑んで答えるのだった。名残惜しげに彼女は樹を振り返りながら、街はずれの自分自身の家に戻る。修道士はため息一つ可哀想な娘だ十字軍に参加した幼なじみの黒髪の若者を待ってもう何年もああして、何年も待っている。一体 どうすれば良いものか…。しかも …低い身分の貴族で身体が弱いとはいえ、あの美貌身分の高い貴族や金持ちの商人が世話をしたいと何人も声がかかっているというそれからしばらくしての後に半年も立たぬ間に家の借財と歳の離れた弟の為に実家への援助と弟の出世将来への約束の為に都の高い身分の貴族のものとなりそして、一年後 ある夜、娘は血を吐いた。彼女は家に返され、静かに日
last updateLast Updated : 2025-02-16
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花が咲く、その樹の下で貴方を抱きしめる 2
「私 約束したのです、あの樹の下であの人を待たなきゃ」「必ず役目を果たしたなら、帰って来るって約束したんです。」「でも…私は約束を破り、別の方の世話になってしまいました。」「あの人に会いたいですブラザー」「でも…こんな裏切りをしてしまった私ですがあの人に会いたいですブラザー」彼女の瞳から流れ落ちる涙涙…「もう泣くのはおよし、そなたのせいではあるまい、きっと彼もわかってくれる」「ブラザー・・」そうしてそうして雪の降りしきる日だった。彼女が家から抜け出してあの恋人達の樹の下で倒れていたのは…助けられたものの…ひどい熱を出してうわ言のように彼女は繰り返した。「彼に会いました、やっと、彼に会えました左の片方の瞳を戦で失っていたけれど彼は私をあの樹の下で、その腕で抱きしめてくれたのです」「雪が…まるで花ビラが舞うように綺麗でした」嬉し気に語るそれからそれから一月も立たないクリスマスが近くある日だった。長い戦から遠い土地から黒髪の青年が帰還した熱い大地の下日焼けして沢山の傷を身体に刻み彼は彼女の待つ故郷に帰ってきたのだもう一つ付け加えるなら武勲、名誉、ちょっとした富、財産とそれに何より大事な命と引き換えにその左の片目を戦地に置いてきたのだった・・・・・彼は全てを受け入れて愛する娘をその腕に抱きしめた。彼女には、わずかな数年の時間しか残されてはいなかったが幸せな幸せな時間を過ごしたのだ小さな忘れ形見の子供が残されてそれからその子供は他の子供らに混ざり子供達は何ごともなく楽し気に遊び、あの樹の下で過ごしている。そうして樹の下で恋人達は互いに愛の言葉を囁きあう繰り返し繰り返しあの樹の下で恋人は腕に抱かれる。花ビラが・・雪が・・彼らを祝福するように舞い落ちるそうして変わらず教会の鐘の音が時を告げて響き渡ってゆく......FIN
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第六話 雨降りの図書館で〜今日は…私の最後の日
「雨よ降れ」か‥ そういえば聖書のノアの箱舟 そんな文章があったような ちょっとそんな事を思い出す私なのであるが最近、読んだ本では 黒海で紀元前よりもっと前に 洪水があったという史実とか本当かな?ああ、そういえばメソポタミアの神話にも 洪水のくだりがあったとかなかったか‥ふむふむ大学の提出レポート 調べものはネットで調べてもよかっただけどね。 だって図書館だと電気代が浮くし 此処の図書館、最新の図書館で 設備もいいし、自販機もあるから落ち着くわ。冬の雨は冷たいわね。それに‥うふふ やったあ!やったわ!今日は彼が来ている ちょっと素敵な綺麗系イケメンな彼 すごく素敵だから、ほら皆もちらちらと彼を見ているわあ‥!あ? え、えええ! 「ここの席いいですか?」「あ、はい どうぞ」彼が あの彼が私に声をかけて 隣の席に なんて素敵 ああああ!自分の頬が赤くなってゆくのがわかる ああ、どうしよう「歴史の本がお好きなのですか?良いですね」 「あ、あの好きです それに実は大学のレポートで‥」なんて素敵な声 うっとりしていまうそうして楽しくデートみたいな会話が進んで なんと!自販機のコーラまでおごってもらったりああ、このまま図書館の中で雨に閉じ込められて 二人きり 雨よ降れ‥なんてフレーズが頭の中をぐるぐると「まだ雨降ってるね 大丈夫かい?」「ええ、そうですね 私、実は傘を忘れてしまって 困ったな」「僕は傘があるから 君が良ければ僕が駅かバス停まで送ろうか? それとも近くならタクシーの停留所まで?」「いいですか!申し訳ないです助かります」「うん、かまわないよ」 「有難うございます」 一気に関係が‥ああ、なんて幸運 なんたる幸運なのかしら! 小さな声でその言葉、つい、つい声が漏れてしまって「ふふ、本当に君は幸運なのかな?」「え?」ザーザーザアア 雨が降っている。  「ぬれちゃうよ」「は、はい」 身体が近い 吐息が聞こえる。雨よ、もっと、降っていいから「君の血、本当にいい匂い、素敵だ、僕は…くらくらして酔ってしまう」 「はい?」私の首筋に彼の顔が‥カプ‥。「あ‥」彼の口元には小さな牙 血が‥私の血にぬれて 彼の足元に崩れ去る私の身体「ああ、美味しかった、ありがとう…うふふ」 綺麗な顔をした吸血鬼
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第七話 大猫のサンタからの宅配(ちょっとコメディ)
ピンポオオーン ピンホーん~~それは、それはチャイムの音が景気よくなる鳴る鳴る。「はあい」「海外に出張中のパパからのクリスマスの贈り物だよお」「良かったね凛ちゃん」そうして勢いよくドアを開ける。「・・・・」沈黙「よお、坊主 可愛いな ふふっ」何故かそこに居たのは顔が傷だらけな迫力ある大きな猫 ああ、赤いサンタの服が似合わない。まるで歴戦の戦士?いや、違うそう、玄関に立っていたのは柄の悪い感じの大猫身長は3メートル前後のでかいドラ猫である。肩の筋肉とかが凄い‥顔には傷とかあって人相・・いや猫だが、ちょっと凶悪そう 勿論というかサンタの服を着ているのだが「・・・・・」驚きのあまり、言葉を失う「坊主、ギフトだ どうした?」「贈り物がすごく嬉しくて固まってるのか?可愛いな」にやあありん‥怖い 怖すぎる笑顔(のドラ猫)「ほらよ、いいクリスマスを」お前さんのパパからの贈り物の配達だ」そう言ってプレゼントを手渡すサンタなドラ猫「め・・メリークリスマス!あ、あ、ありがとうサンタのドラ猫さん」「ああ、ありがとうよ、サンキュウ~だよ、お前さんも良いクリスマスをだ〜がはは〜ははは、にゃはは」と配送中のサンタなドラ猫はそれは豪快に笑った。作品登録 25.2.17
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第八話 懐かしき歌声が響き渡る
1914年夏に起きた戦いの始まりに まだ何も知らない兵士達は、のんきに出かけていったという。秋が過ぎて そして冬の季節 轟く砲弾、僕は怪我をして包帯を巻かれたまま、また豪に降り立ち、ライフルを手に握る敵とにらみあったままで…膠着状態は続いていた。 粉雪が舞う「今日は聖夜」 目を閉じれば懐かしき光景が目に浮かぶ思い出すのは あの懐かしい場所 懐かしき歌声…懐かしき歌声…雪の粉雪が舞うあの日、子供の頃だった。キラキラと粉雪が日の光を浴びて、輝いている。 木製のスキーの箱やお手製のスキー板 乗った子供らが歓声を上げている「暖かい飲み物が飲みたいね」 「ショコラかホットミルクとか」 森の中でクリスマスの歌を唄いながら 少女の一人はそれは美しい声で、歌う「いつ聞いても、素敵よね」 「日曜日の礼拝で、また歌を唄うのよね、去年もクリスマス市場で、チャリテイの聖歌隊でも唄っていたよ…」「いつも、街の人達は足を止めるもの」 後ろの列の子供が小声でそっと、話をしている。2年前に来てから、彼女は、ずっとここにいるかのように僕らの輪の中に溶けこんで親しかった。僕は、歌を唄う少女の横顔を見つめていた。キラキラと粉雪が彼女に降りかかり、髪の上に少々、降り積もる。粉雪が髪飾りのよう「暖かい飲み物が飲みたいね」 「ショコラかホットミルクとか」 森の中でクリスマスの歌を唄いながら 少女の一人はそれは美しい声で、歌う「いつ聞いても、素敵よね」 そして、子供達は僕の家に向かう。「ただいま」愉しげな歓声をあげる僕達「お帰り… おや、お友達も一緒かい?」 「さあ、さあ…暖炉の火で暖まりなさいな」 「チキンや生ハムを挟んだパンとクリスマスのレープクへーンがあるよ」 「お手製のレープクーヘン...人型と星型とどっちがいい?」「ただいま」愉しげな歓声をあげる僕達「お帰り… おや、お友達も一緒かい?」 「さあ、さあ…暖炉の火で暖まりなさいな」
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懐かしき歌声が響き渡る 2
白いラインの模様入り、黒っぽい大きなクッキーを暖炉の上の籠から取り出す....他にもツリーに飾られたレープクーへンに数個の丸い飾りの玉、玉の中には、丸い形の菓子 「あ!可愛い♪暖炉の上には、ジンジャークッキーで作ったお菓子の家も置いてあるね」 「葡萄ジュースを温めた物だけど…飲むかい?」「ホットミルクやショコラもあるよ」 「おや、また来たな…」ニッと悪戯っ子のような笑顔を見せて、老人が子供達に話し掛ける「お爺さん」友達の一人が声をかける「また、パリ万博の話が聞きたいよ」 「そうか、チュジニア館の象や踊り子の話か?「それとも日本館の話が聞きたいか? サダという美しい日本国の女優も観た」「東洋のジャパン、美しいサダの夫、ミスター音二郎の舞台」 「道が動く話は本当なの?」 「通りの一角のほんの一部だがね」 「いつもカフェで美味いカフェオレにバタークリームたっぷりの菓子を食べたよ」 「世界で一番古いカフェにも行ってきた」 「先日、見せると約束したパリの絵葉書だ」そこには、パリの街の絵が数枚に 女性のモノクロ写真に色塗りしたもの「変わったドレス?」「ジャパンの着物だそうだ」 「同じ着物みたいだけど、こちらの分は、バレエのダンスの衣装風にアレンジされてるね 袖の辺りを波型にしたり、手を加えてる」 「大きな帽子と素敵なドレス」 「若い頃は、絵の勉強と村のワインを売る仕事で、よくパリを往復したものだがね」 「ほら、これはミュシャのポスター 伝説の女優サラ・ベルナールの舞台の分」 祖父は、それは愉しげに…麗しき時代のパリの話をする。「子供たち、ほら、とっておきだよ」おばさんが笑いかけながら 薪の形に似せた ロールケーキにナイフを入れて切り分けるフランス風のブッシュノエルそれから、いつものシュートレイン夜には焼き立てパンにキッシュにビーフシチューが待っている。楽しい時間 家の暖炉は暖かくて、美味しいクリスマスのお菓子や飲み物に雪に包まれた森の木々、そこにいたのは、綺麗な歌声を持った少女メアリー彼女が隣に座り、僕に微笑んでくれた。淡い琥珀の瞳が僕を見つめている。 ドギマギして、自分の頬が赤くなるのが、わかるけど…慌てて貰った熱い飲み物を飲んでむせかえる僕だった。「大丈夫?」 「平気!大丈夫!!大丈夫!!」 「私もパリ万博
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