クールな副社長に一億円で愛されることになりました〜アップルパイに愛を込めて〜

クールな副社長に一億円で愛されることになりました〜アップルパイに愛を込めて〜

last updateLast Updated : 2025-03-16
By:  水沼早紀Completed
Language: Japanese
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Synopsis

ラブコメ

ハッピーエンド

CEO・社長・御曹司

結婚してから恋愛

オフィス

主人公はスイーツが大好きなヒロイン、由紀乃。ある日由紀乃は、冷凍食品を扱う会社【スリーデイズ】で副社長を務める天野川大翔と出会う。 大翔からスリーデイズが新たにスイーツ部門を立ち上げることを聞かされた由紀乃は、大翔からスイーツ部門の開発メンバーとして立ち上げに協力してほしいとお願いされる。 その報酬は一億円で、一億円で大翔と結婚してほしいとお願いされた由紀乃は、戸惑いながらも結婚することを決める。スリーデイズのスイーツ部門のメンバーとしてスイーツ開発が始まる。 スリーデイズが最初に開発するスイーツを決めることになった由紀乃たちだったが、意見を出し合う中、スイーツ開発にアップルパイが決定する。

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第 1 話

【プロローグ】〜副社長との出会い〜* * *「大変お待たせ致しました。 角切りりんごと紅茶クリームのパンケーキになります」「うわぁ……」お、美味しそう……! そして何より、見た目が美しいっ!フワフワで厚みのある茶葉入りのパンケーキに、香り豊かな紅茶クリーム。そしてその周りを囲む、黄金色が輝く美しい角切りりんご。「美しいっ……」これぞカフェのパンケーキ。 いや、もはやそれ以上かもしれない。見た目のクオリティに関して言うと、パーフェクトすぎるくらいだ。 これは女子受け、間違いなしのスイーツだ。わたしはすぐにカバンからスマホを取り出し、一番いい位置から写真を撮影し、それをInstagramにハッシュタグを付けて上げる。これがわたしの休みの日のルーティンだ。休みの日はどこかのカフェに出向き、そのお店のオススメのスイーツを必ずチェックしている。もちろん、新作のスイーツや期間限定のスイーツなどは外せないため、必ずチェックするようにしている。こんなことをしているせいか、わたしには彼氏など出来ない。今のわたしには、恋愛することよりもスイーツを食べる方が優先なのだ。「それでは……いただきます」Instagramにあげた写真をチェックした後、ナイフとフォークを両手に持ち、出来たばかりのパンケーキに手を伸ばしていく。「うん、美味しいっ」何これ、めちゃくちゃ美味しい。フワフワなのに軽い口どけのパンケーキに、甘さ控えめなのにしっかりと紅茶の風味を感じるクリームとの相性がバツグンすぎる。何よりこの角切りされたりんごはシナモンが少し入っていて、口に入れた瞬間の爽やかなりんごの酸味とシナモンのフワッと香るほんのりとした香りが更に美味しさを引き立てている。これは間違いなく、文句無しで美味しいスイーツだ。絶対に食べた方がいい。くどくないし、クリームの口どけも滑らかなのに軽く食べられてしつこくないし。甘いものが苦手な人でも食べやすいように出来ている。「やばっ、止まらない……」あまりにも美味しくて、ナイフとフォークが止まらなくなる。「ごちそうさまでした」あまりにも美味しくて、あっという間にパンケーキを食べ終えたしまったわたし。「うん」これは評価高いな、もう一度食べたくなる。そしてお会計しようと席を立ったその時……。「きゃっ……!?」誰かにぶつかって...

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60 Chapters
第 1 話
【プロローグ】〜副社長との出会い〜* * *「大変お待たせ致しました。 角切りりんごと紅茶クリームのパンケーキになります」「うわぁ……」お、美味しそう……! そして何より、見た目が美しいっ!フワフワで厚みのある茶葉入りのパンケーキに、香り豊かな紅茶クリーム。そしてその周りを囲む、黄金色が輝く美しい角切りりんご。「美しいっ……」これぞカフェのパンケーキ。 いや、もはやそれ以上かもしれない。見た目のクオリティに関して言うと、パーフェクトすぎるくらいだ。 これは女子受け、間違いなしのスイーツだ。わたしはすぐにカバンからスマホを取り出し、一番いい位置から写真を撮影し、それをInstagramにハッシュタグを付けて上げる。これがわたしの休みの日のルーティンだ。休みの日はどこかのカフェに出向き、そのお店のオススメのスイーツを必ずチェックしている。もちろん、新作のスイーツや期間限定のスイーツなどは外せないため、必ずチェックするようにしている。こんなことをしているせいか、わたしには彼氏など出来ない。今のわたしには、恋愛することよりもスイーツを食べる方が優先なのだ。「それでは……いただきます」Instagramにあげた写真をチェックした後、ナイフとフォークを両手に持ち、出来たばかりのパンケーキに手を伸ばしていく。「うん、美味しいっ」何これ、めちゃくちゃ美味しい。フワフワなのに軽い口どけのパンケーキに、甘さ控えめなのにしっかりと紅茶の風味を感じるクリームとの相性がバツグンすぎる。何よりこの角切りされたりんごはシナモンが少し入っていて、口に入れた瞬間の爽やかなりんごの酸味とシナモンのフワッと香るほんのりとした香りが更に美味しさを引き立てている。これは間違いなく、文句無しで美味しいスイーツだ。絶対に食べた方がいい。くどくないし、クリームの口どけも滑らかなのに軽く食べられてしつこくないし。甘いものが苦手な人でも食べやすいように出来ている。「やばっ、止まらない……」あまりにも美味しくて、ナイフとフォークが止まらなくなる。「ごちそうさまでした」あまりにも美味しくて、あっという間にパンケーキを食べ終えたしまったわたし。「うん」これは評価高いな、もう一度食べたくなる。そしてお会計しようと席を立ったその時……。「きゃっ……!?」誰かにぶつかって
last updateLast Updated : 2025-01-23
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第 2 話
【え、これってプロポーズ……ですか?】* * *それから一ヶ月が経った時のことだった。「いらっしゃいませ」「すいません、一人なんですけど……空いてますか?」「すみません、今ちょうど満席で……。テラス席でしたら空いていますが、どういたしますか?」「……じゃあ、テラス席でお願いします」その日は三連休の中日ということもあり、お昼時のカフェは混んでいるのか、店内は満席状態であった。 テラス席なら空いてるとのことだったので、わたしはテラス席に座ることにした。今日は気分転換にスイーツを食べながら、外で仕事をすることにしたのだった。「こちらの席にどうぞ」「ありがとうございます」イスの下にあるカバン入れにカバンを入れ、ノートパソコンと資料を開く。「ご注文お決まりになりましたら、こちらのボタンでお呼びください」「分かりました」まずはメニューを開いてホットの紅茶を注文した。食べ物は後ででいいと思い、まずは資料に目を通していく。「はあ、全然ダメだ……」わたしはごく普通のOLだ。毎日上司から仕事を押し付けられ、毎日ため息ばかりついている。そんな日々ばかりなのだ。「お待たせしました。ホット紅茶になります。ミルクと砂糖はお好みでどうぞ」「ありがとうございます」まずは昨日終わらなかった分の作業を終わらせてしまおう。そしてパソコンに入力作業をしていると、後ろの方から聞き覚えのある声が聞こえてきた気がした。「分かってる。俺だって見合いは避けたいさ」「大翔……」……大翔? いや、まさかね……。でも今、お見合いって言ったよね……?「でも親父さん、お前に結婚しろって迫ってるんだろ?南條ゆずと」「ああ。……けどいくら言われても、俺はゆずとの結婚は出来ない」そんな会話が、後ろの方から聞こえてくる。「南條、ゆず……?」え、南條ゆず……!? 南條ゆずって、あの南條ゆず……!?世界的に有名なピアニストの、南條ゆずのことっ……!?すご……! 南條ゆずとの結婚話、しちゃってるんですけど……?!「でもゆずちゃんとは、幼なじみなんだろ?」「幼なじみだからって、それとこれは話が違う」「南條ゆずと結婚したら、お前の人生は安泰だと思うけど? な、大翔」まさかね……。たまたま同じ名前ってだけよね?その会話が聞こえてくる度に、わたしは仕事に集中出来なくなっていた
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第 3 話
【挨拶✕初めてのキス】 ✱ ✱ ✱ 「お母さん、お父さん、初めまして。 天野川大翔と申します」 婚姻届を提出する数日前、天野川さんはわたしの家へ来ていた。 わたしは未だに実家暮らしだったため、わたしの両親は、わたしがいきなり男を連れてきたことに驚いていた。 「え、あ、天野川って……?」 お母さんは天野川さんを見ながら、あたふたとしていた。 「失礼しました。 株式会社スリーデイズの副社長を務めております、天野川大翔と申します」 「スリーデイズ……。って、ええっ!? あ、も、もしかして、あなた天野川秀人の……?」 「はい。息子です」 「えっ!? お、お母さんっ!?」 娘が連れてきた男が、まさかのあの有名企業の副社長だと知った瞬間、お母さんは驚きで気絶してしまいそうになった。 そんなお母さんを、天野川さんは「大丈夫ですか?お母さん」と支えていた。 「え、えぇ……すみませんねぇ」 「いえ、ケガがなくて良かったです」 天野川さんはお母さんにキラキラとした笑顔を向けていた。 「さ、さぁ、天野川さん。こちらへどうぞ、大した家じゃないですが……」 「ありがとうございます」 天野川大翔……すごい笑顔。キラキラとしている。 「まさか天野川さんが、由紀乃の結婚相手だなんて、驚いたわよ。 あなた、結婚したい人がいる、としか言わなかったから……」 お茶を淹れながら、お母さんはそう言ってきた。 「ごめんね、お母さん」 お母さんはさぞかし驚くに決まっているだろうとは思っていたが、まさかそこまでとは思ってなかった。 「しかし、イケメンねぇ?天野川さん。男性なのに美形よね」 「……だよね」 イケメンだというとは、わたしも認める。思わず見惚れてしまいそうになる時があるから。 「お待たせしました。大したものではないですが、どうぞ」 お母さんは天野川さんにいつもよりも丁寧な対応と言葉遣いをしていた。 「ありがとうございます。お気遣いなく」 お母さん、めちゃくちゃ緊張してるな……。 「あ、そうだ。僕からもお土産があるんです」 「え? あ、わたしにも?」 お母さんは驚いたような表情をしていた。 「はい、これは父親からなんですが……。よろしかったらどうぞ」 「あら、すみません……。ありがとうございます」 天野川さんから紙袋を渡されたお母さん
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第 4 話
【母の味、試作作り】 大翔さんと結婚してからニ週間。わたしたちは夫婦としての道を歩み始めた。 そして本格的に、わたしたちはスイーツ開発に向けて動き出したのであった。「天野川さん、材料はこれで全部かしら?」「はい。これで全部です」 まだ結婚した実感は、あまりない。 けど【天野川さん】と呼ばれる度に、あぁ……わたしは本当に結婚しているんだなと感じる。「天野川さんのお母様のレシピ通りに、まずは試作品を作ってみましょうか」「は、はい」 いよいよ、アップルパイの試作作りが始まろうとしている。「天野川さんのお母さん直々のレシピになるから、まずはそのままの材料でそのままの手順で作って
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第 5 話
【二人で朝食作り】「おはよう、大翔さん」「おはよう、由紀乃」 それから一ヶ月が経った。わたしたちの結婚生活が何か変わってるのかというと、特にそうでもないような気がする。「由紀乃、朝食はパンケーキでいいか?」「はい……じゃなくて、うん」 敬語で話すなと言われるのだけど、やっぱり敬語の方が落ち着くような気もする。 だけど大翔さんからは、敬語じゃなくていいと言われる。「今日は俺が作る。由紀乃は座っててくれ」「え、いいの……?」「ああ、俺が作るよ」 大翔さんもたまに料理をするみたいで、休みの日はこうして朝食を作ってくれたりする。「由紀乃、今日はパンケーキに何を乗せる?」 パ
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第 6 話
「あ、写真撮ってもいいですか?」 「写真?」「Instagramに載せたくて」 せっかく二人で作った朝食だ。見た目も良かったから、Instagramに上げたいと思った。「撮ってもいいぞ」「……じゃあ、遠慮なく」 写真を撮ってInstagramに投稿したわたしを見て、大翔さんは嬉しそうに笑っていた。「え、なんですか?」「いや、スイーツじゃないのに、幸せそうだなって思って」「……そうですか?」 幸せそうか……。大翔さんはどうなんだろう?大翔さんは幸せなのかな……?「さ、食べようか」 「はい。……いただきます」「いただきます」 大翔さんの作ってくれたパンケーキをナイフで切
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第 7 話
ハンドルを持ちながらそう言ってきた大翔さんの横顔に目を向けると、その横顔があまりにも素敵で思わず見とれてしまう。「……なんだ?」 わたしの視線に気付いたのか、大翔さんはチラッとわたしを見てきた。「い、いえ! 別に……!」 思わず見とれてしまった……。だって大翔さん、カッコいいし。 こんな人がわたしの旦那さんだなんて、まだ信じられないくらいだ。 結婚したとはいえ、まだ実は結婚指輪をもらっていないせいか、結婚したという実感が湧かない。「後十分くらいで到着するぞ」「分かりました」 一体そこには、どんな景色が待っているのだろうか……。とても楽しみだし、とても気になる。 そし
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第 8 話
「由紀乃、遅くなってごめん」 そしてその箱から小さな何かを取り出すと、わたしの左手の薬指にその何かを嵌めてくれた。「え……これって……?」「結婚指輪だ。買ってやれてなかったから」「結婚……指輪……?」 そして大翔さんは、わたしのその左手の薬指に結婚指輪をそっと優しく嵌めてくれた。「……キレイな指輪」「よし、サイズもピッタリだな」 小さなダイヤの付いたその結婚指輪は、とてもキレイに光り輝いていた。「似合ってるよ、由紀乃」「……ありがとう、大翔さん。すごく嬉しい」「ちなみに指輪の裏には、お互いの名前を刻み込んだ」 え?お互いの名前が入ってるの……?「俺は由紀乃と名前を入
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第 9 話
そんなことを言われたら、抗えなくなってしまった。「いい子だ」「んっ……」 そしてまた大翔さんから、キスの雨を降らせられる。 わたしは大翔さんの背中にしがみついて、大翔さんの全てを受け入れる覚悟を決めた。 そして大翔さんからの熱いキスと共に、下着の上から自分の敏感な所に触れられると、更に体温は上昇していった。「あっ……いやっ……」 自分で思いがけない声が出てしまい、思わず口を手で覆った。 な、何、今の声……? まるで違う人みたいだった。恥ずかしい……。「由紀乃、声我慢しないで」「で、でも……」 ダメ……恥ずかしい。 だってわたしじゃないみたいだった。 こんなの無理だ
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第 10 話
【新しい食材選び】 そんな幸せな夜からしばらく経った時のことだった。「天野川さん、今回思い切って材料新しくしてみようと思うんだけど、どう思う?」「え? 材料ですか?」「そう。使っている材料自体を、産地のものとかブランドのものとかに変えてみようっていう案が出てるんだけど」 スイーツ開発に携わってから約一ヶ月。母のアップルパイの商品化を目指し、わたしは片山さんたちと奮闘していた。 レシピ通りに作ってみてからは、砂糖やハチミツなどの量を変えてみたり、焼き方を変えてみたりなどを繰り返していた。「なるほど……。材料自体を新しくしてみるってことですよね?」「そう。使うりんごにもこだわった
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