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第3話

「うっ…...」

私は耐えきれず吐き出してしまった。義母は悲鳴を上げた。

「ああ、なんてこと!これはイノシシの胎盤と子蛇の肉なんだぞ!こんな貴重なものを無駄にしやがって!」

「な、何ですって?」

子蛇?!

しかも…...イノシシの胎盤?!

私の胃はひっくり返り、まるで無数の蛇が体内を這い回るような感覚がした。

「うっ…...」

私は瞬時に顔が青ざめ、体中の血が凍りついたかのようだった。両手で喉を掴み、先ほど飲み込んだものを無理やり吐き出そうとした。

「この材料を手に入れるのにどれだけ苦労したと思ってるのよ?!」

「食べなさい!」

義母は狂ったように私の首筋を掴み、吐き出したものをまた口に押し込もうとしていた!

「お母さん、あなたは気が狂ったの?!私は食べたくない!」

「う、う…...」

私は必死に抵抗し、義母が口に押し込んできた柔らかくてぬるぬるした物体をなんとか押し返した。

幸い、夫が間一髪で義母を引き離し、彼女はようやく正気に戻った。

義母は自分の行動に気づき、急いで弁解した。「清和、母さんが焦りすぎたんだ。玲奈のためにやってることなんだから」

夫は私の隣に立っていた。少しだけ温かさを感じた。少なくとも、今回は彼が私の苦しみを見てくれた。

今度こそ、彼は私の気持ちを理解してくれるはずだ。

だが彼はすぐに、こう言った。「母さんのせいじゃないよ」

「母さん、怒らないでください」

まるで冷水を浴びせられたかのように、私はその場に崩れ落ちた。

夫は乱暴に私を引き起こし、「俺はお前に食べさせてやり、母さんは毎日お前の世話をしてくれてるんだぞ。お前は本当に自分をお嬢様か何かだと思ってるのか?」

世話をしてくれてる?一体、誰が誰の世話をしているのか?

胸が苦しくなり、私は言い返そうとした。

しかし、義母はわざと涙をこぼしながら、大げさに太腿を叩いて言った。「清和、母さんが悪かったな。あんたの奥さん、気が強すぎて、うちの水島家じゃこのお姫様を養っていけないよ」

私は反論しようと首を持ち上げ、「お母さん、どういう意味ですか?私がこの家のためにどれだけしてきたか、まだ足りないって言うんですか?」

夫はさらに怒り、いきなり私の頬を平手打ちした。その一撃で顔が腫れ上がった。「玲奈、俺がお前に甘くしすぎたんじゃないか?!なんで母さんに口答えするんだよ?謝れ!謝らないなら、ここで朝まで土下座しろ!」

その瞬間、私の血が逆流し、全身が凍りついた。

私は頬を押さえ、涙が大粒になってポタポタとこぼれた。心の奥底から湧き上がる悲しみが私を襲った。

私はふと、この3年間、同じベッドで寝てきたこの男が、果たして本当に私を愛しているのか、疑問に思い始めた。

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