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第7話

おばあちゃんの左目は失明し、弟は医師の素早い対応で聴力は保たれたものの、耳鳴りの後遺症が残ってしまった。

事態が落ち着いた。

後、私は寄宿学校に送られた。

寄宿学校には、1週間に1度、2週間に1度など、帰宅の頻度が違うところもあるが、私が送られた学校は1ヶ月に1度しか帰れないところだった。

前世でも弟が原因で寄宿学校に送られた。「食うか食われるか」が社会の常識であり、学校でもそれは変わらなかった。

学校ではトイレに頭を押しつけられたり、服を剥がされて写真を撮られたりした経験が、再び頭をよぎった。

私は必死に両親に泣きついて懇願したが、おばあちゃんに平手打ちをくらった。

「まだ演技してるのか。こんなに小さいくせに、なんて悪意のある子だ。泣く資格なんてない!お前のせいで私の目が見えなくなったんだぞ!」

私はその一撃に呆然とし、さらに彼女の断言に頭が混乱した。

おばあちゃんは私を「厄介者」と罵り続け、最後には平手打ちがどんどん重くなっていった。

それでも母が「子供にそこまでしなくても」と一言言って、ようやくおばあちゃんは手を止めた。

「行きなさい」

これは私が家を出るとき、母が私に言った唯一の言葉だった。

私は「厄介者」というレッテルを背負ったまま、寄宿学校に入った。
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