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第21話

悠介は前で起きたすべての出来事を調べ始めた。

桜子が裏でどれほどのことをしていたかを理解したのだ。

彼は本当に何も知らなかったのだ。

私は彼が授業中の桜子を教室から呼び出し、女子トイレに引きずり込んだのを目の当たりにした。

私の遭遇をそのまま桜子の身にも再現していた。

彼は数人を呼び寄せ、彼らに桜子の恥ずかしい写真を撮影させた。

そして、それを匿名で学校の様々な掲示板に投稿した。

最初の頃、彼女が私を中傷し、いじめていたことも。

悪事が反撃を受けると、その威力はさらに増した。

桜子は爆発した。

彼女が受けた苦痛は、私が受けたものの千倍、万倍だった。

彼女は外でひざまずき、悠介に助けを求めていた。

彼女が理解していなかった。悠介が自分の妹を憎んでいたのに。彼女が死んだ後、彼は本当に嬉しくないのだろうか?

なぜ静香の生前のことを一つ一つ清算しようとするのか。

静香をいじめた人たちを、一人一人復讐しているかのようだった。

まるで、彼が妹をどれほど大切に思っているかのように。

その強姦犯は、誰に知られずに亡くなり、山の上に遺体が投げ捨てられ、獣によってほとんど食い尽くされていた。罪が重なり、つい最近の犯行で逃げたため、誰も気に留めなかった。

私を轢いた運転手は、酒気帯び運転で捕まり、刑にされていた。

まるで、私を傷つけた人たちが皆、応分の罰を受けたかのようだった。

しかし、それだけは十分ではなかった。

悠介。

私を一番ひどく傷つけた人は、あなたなのだから。
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