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第2話

再び目を開けたとき、私は温かい抱擁の中にいた。まさか、私…転生したの?

そんな考えが浮かんだ瞬間、私は優しくて深い愛情が込められた目と目が合った。

篠崎玲子?

疲れた表情ながらも、母親らしい慈しみが溢れるその顔。それはまさしく、かつて私を虐待した悪魔、篠崎玲子の顔だった!

「いい子ね!ああ、私のかわいい宝物だわ」

篠崎玲子の顔を見つめ、私は目を見開いた。彼女の言葉はまるで優しさに満ちていたが、私はまるで氷の穴に落ちたかのような寒さを感じた。学校で彼女に虐待された光景が、まるで映画のように頭の中を駆け巡る。

私は彼女の腕の中で必死にもがき、小さな手を伸ばして彼女の目を突こうとした。しかし、赤ん坊の小さな手では到底届かなかった。

篠崎玲子は私の激しい動きに驚いて、「あああ!怖くないわよ~いい子だから~」と慌てて言った。

その声を聞いた瞬間、私は確信した。

私は転生したんだ!

しかも、篠崎玲子の娘に生まれ変わってしまった!

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