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第10話

かつて、篠崎玲子はよく取り巻きたちを連れて、私を学校の門から引っ張り出し、車に押し込んで彼女の家に連れて行った。

「篠崎さん、お願いです。もう帰らせてください。あなたの言うことは全部聞きますから!」

私の哀願を無視し、彼女は私を部屋の中に強引に押し込み、その顔には安堵の表情が浮かんでいた。

「清水葵、お前、そんなに綺麗なんだから男を引っ掛けたいんでしょ?今度は男が来るから、しっかり楽しむのよ!」

怒りを露わにしながら、彼女はドアを乱暴に閉め、部屋の中は一瞬で真っ暗になった。

どんなに私が懇願しても、何の効果もなかった。

絶望に打ちひしがれていたその時、突然、ドアが開いた。

淡い月光が彼の体を照らし出した。私にはこれから何が起こるのか、まったくわからなかった…

彼の目は私を狙っているようで、不快感が全身を襲った。私はただ彼に外に出してくれるように懇願したが、彼は軽く笑いながら、一歩一歩私に近づいてきた。心臓が喉まで跳ね上がり、私は後ずさりを続けたが、彼は「ふっ」と鼻で笑った。

彼はしばらく私を見つめた後、一本のベルトを取り出した。私は必死に抵抗したが、彼の方が力が強かった。

最終的に、ベルトは私の手と首をきつく縛り上げた。

彼は私の耳元で貪欲なキスを落とし、「お前は篠崎玲子が私にくれたメイドだ」と低く囁いた。彼はベルトをぐいっと引っ張り、私は痛みに耐えるしかなかった。

「メイドなら、メイドらしくしろよ~」

「おとなしくしないと、わかってるな?うん?」

私は彼の手によって蹂躙され、体中に傷を負った。私の大切な初めての瞬間も、彼に無理やり奪われた。私の恐怖は、彼にとって毎回の暴力の正当化に過ぎなかった。

あの部屋から出るたびに、篠崎玲子は私を鋭く睨みつけていたが、なぜか手を出すことはなかった。

今になってようやく理解した。篠崎玲子が私をあれほど憎みながらも、なぜ長い間、私の顔を傷つけなかったのか。

彼女は、私を使って自分が欲しい利益を得ていたのだ!

私は円形にしたベルトを彼女の前で揺らしながら言った。

「奉仕!メイド!ふふふ~」
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