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第7話

こうして数ヶ月が過ぎ、私はすでに歩けるようになり、さらにははっきりと話したり、文字を読んだりできるようになっていた。

家族全員が、私を天才だと思っていた。

しかし、私は決して「お母さん」とは呼ばなかった。それどころか、人が少ない時には小さな声で「クズ」「ゴミ」「恥知らず」と罵った。

ある時、篠崎玲子は激昂して私を階上から投げ落とそうとしたが、慌てたベビーシッターたちに止められた。

亮介は、篠崎玲子が完全に狂ってしまったと思った。

しかし、私はベビーシッターのお姉さんたちと非常に仲良くなっていた。

祖母は、玲子が私に危害を加えるのを恐れ、2~3人の心理学者を呼んで診察させた後、玲子を2階の部屋に閉じ込めることにした。

篠崎玲子の精神状態はどんどん悪化していった…

何度も彼女の叫び声や怒鳴り声が聞こえるようになった。

そして、ついに私の1歳の誕生日の日、彼女は外出を許された。

亮介はいろいろと念を押し、玲子はしぶしぶ従うしかなかった。

だが、私は彼女の目に宿る憎悪をしっかりと見ていた。

彼女は必ず、私に復讐しようとするに違いない!
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