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第20話

私は普段から少しは酒に強い方だったが、今日は急いで飲んでしまったせいで、その程度の酒量では全く通用しなかった。

すでに酔いが回り、目の前がぼやける中、康平が笑っている顔がひどく歪んで見えた。彼は体を反らし、両手をポケットに突っ込んでいた。消えかけていた彼の少年らしい姿が、ふいに蘇ってきた。

目が少し熱くなった。

もし時を戻せたなら、私は慎一と結婚しなかっただろう。今のような厄介ごともなかったはずだ。

そもそも、慎一に告白する勇気なんて、どこから湧いてきたのだろう?

馬鹿なことをした。子供の頃、康平と喧嘩していた方がよほどマシだった。

私は飲み干したボトルをテーブルに逆さに置き、もう一本手を伸ばして取ろうとした。ボトルが重なって見え、どう力を入れても開けることができない。

康平が手を振り、夜之介は仕方なく私のボトルを取り上げ、代わりに開けてくれた。「少しゆっくり飲みなさい」と彼は言った。

私はためらわずに瓶を掴もうとしたが、彼は瓶を手放さなかった。

「渡してよ、何してるの?」と私は彼に聞いた。

「少し休んでからでも同じだよ」と夜之介が答えた。

彼が一言心配してくれると、康平は不満そうに眉をひそめた。「夜之介、お前普段はこんなに優しかったか?この間、お前を追いかけてた女の子のこと、全然容赦なく振ってたじゃないか!安心とは知り合いなのか?」

夜之介は苦笑して首を振り、「いや、知らないよ」と言って再び椅子に座り直した。彼はこれ以上の火の粉をかぶりたくないのだろう。

私は彼らの会話に耳を傾けることなく、瓶を掴んで一気に飲み始めた。

酒を飲むのにも勢いが必要だとはよく言われる。途中で少し間を置いたせいで、もう二口飲んだだけでそれ以上飲めなくなった。

私は前かがみになり、胃から込み上げてきたものを吐き出した。

涙が生理的に溢れ、手で拭いながら顔を上げると、康平がじっとこちらを見つめていた。

彼が反悔しないように、少し気分が落ち着いたところで、私は急いでボトルを持ち上げて再び飲み始めた。

「まだ飲むつもりか!」康平が怒鳴るように言った。

「飲む!」私は大口で酒を流し込み、飲み込んだものがすぐに逆流して吐き出した。飲んだ量より吐き出した方が多かっただろう。

私が飲ん
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