山口沙織は池のそばに座り、足を水に浸しながら、iPadを抱えてアニメを見ていた。そばにはスナックが置かれていて、彼女はそれを食べながらとてもリラックスしていた。 二人は半日ほど温泉に浸かっていたが、山口沙織はもう入りたくないと言い、バスタオルを巻いてそのままiPadを抱えて部屋を出た。 由佳は池のそばで迷っていた。 温泉に浸かり終えたばかりで体がすっきりしており、すぐに服を着たくなかった。 しかし、バスローブを着たまま外に出れば、清次という変態がまた何かしらの方法でからかってくるかもしれない。 由佳は結局、服に着替え、部屋を出ると清次はリビングにおらず、どうやら出かけたようだった。 まあ、いいか。 由佳はバスローブを洗濯用のカゴに入れた。ここでは清掃員が回収して洗浄・消毒をしてくれるのだ。 水着を見て由佳は軽く眉をひそめ、そのままゴミ箱に捨てた。 食事の時間になり、清次が外から帰ってきて、三人分の夕食を持ってきた。 清次は由佳がすでに自分の服に着替えているのを見て、何も言わなかった。 三人は和やかに夕食を終えた。 山口沙織は少し眠たくなってきたようで、上下のまぶたが重そうに閉じたり開いたりしていた。彼女は頭を由佳の胸に埋め、ぼんやりと「おばさん、一緒に寝たい」と言った。 清次は「今夜は沙織ちゃんと一緒に寝ればいい」と言った。 この部屋はスイートルームで、二つの寝室と一つのリビングがあり、寝室は鍵をかけることができる。 山口沙織もいるため、清次が何かする心配もない。 由佳は了承し、山口沙織を寝かしつけ、二人で寝室に戻った。 山口沙織が寝つくと、由佳はベッドのヘッドボードに寄りかかって携帯をいじっていた。 颯太が「もうご飯食べた?」とメッセージを送ってきたので、由佳は「食べたよ。斉藤くんは?」と返した。 颯太は苦笑するスタンプを送り、「まだ食べてるけど、みんな箸をつけずにずっとお酒飲んでて、逃れられそうにないんだ……」と答えた。 「少し控えめにね。体に良くないし、嫌なら何か理由つけて抜けちゃえ」 「うん」 一時間ほど経ち、由佳は颯太に「ご飯終わった?」とメッセージを送った。 「まだだよ……この後もゲームがあって、いつ終わるか分からない
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