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第22話 降参

鈴楠は新しく登録したアカウントで投稿し、すぐに無数のインフルエンサーがリツートやコメントをし始めた。これにより風向きが一変し、話題に乗った人が殺到した。

彼女の新しいアカウントは知っている人が殆どいなかったが、この投稿でフォロワー数が急増し、圭一の過去も徹底的に暴かれた。

藤原グループ。

圭一は焦りながら慶一のオフィスに駆け込み、「兄さん、あなたの元妻が俺を殺す気だ!」と訴えた。

慶一は書類から顔を上げ、ちらりっと一瞥した。

圭一はネット上の批判コメントを彼に見せ、怒り心頭で「彼女、俺にネットリンチをしようとしてるんじゃないか? ひどすぎるよ!これが彼女の本性か?こんな女、ろくでもない!おかげで、妻が離婚を言い出したんだよ。助けてくれ、兄さん!」

慶一は眉をひそめ、しばらくスマホのコメントを見つめた後、冷淡な声で答えた。 「つまり、お前が彼女をネットリンチしようとして、逆にやられたってことか?」

圭一は震え上がり、すぐに釈明し始めた。「い、いや……ちょっとした教訓を与えよう

としただけだよ。それに、あのビデオが編集されてたなんて知らなかったし、パパラッチが俺を騙して金を巻き上げるなんて!」

慶一はスマホを机に投げ出し、冷たい表情で「自業自得だ」と言った。

「兄貴、頼むから助けてくれよ!俺だってパパラッチにハメられただけなんだよ。でも今回の件は、瑛美に頼まれてやったんだ。俺が矢面に立たなかったら、ネットで叩かれてたのは瑛美だぜ!」

慶一の顔色はさらに冷たくなり、この間レストランで起きた出来事を思い出し、妹がまだ懲りていないことに気づいた。

圭一は顔を歪めながら助けを求めたが、慶一は全く動じずに言った。「自分で片付けろ。これはお前が招いた事態だろう。お前の実力なら、この程度のこと心配する必要はないだろう?」

「本来なら簡単に解決できたんだけど、あの女が東太エンターテインメント会社の前田悠也を巻き込んだんだ。あの男は笑顔の裏で何を考えているかわからないタイプで、電話さえも出やしない。今じゃ誰も俺を助けようとしないんだ。ネット上で叩かれ続けて、もう死にそうだよ」

圭一は、自分が期待した結果とは逆に、逆襲されてしまったことに驚いた。さらに、あの私的なパーティーでの写真がどうやって流出したのか、不思議でたまらなかった。

そもそも、大人しくしていた
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