第13話

私が死んでから五日目。

兄の眉はどんどん深く皺が寄っていた。

彼の顔には少し焦りも見えた。

なぜなら、私が家出した最長の時間は三日間だけだったから。

今、私は彼が私の死を知ったときの様子を楽しんでいる。

あかりと一緒になってから、彼女は「人は楽しく生きるべきだ」と教えてくれた。

楽しむことが最も重要だった。

だから、私の成績は急激に下がっていった。

成績が下がりすぎて、学校の先生から話をされ、兄の悠介が呼ばれた。

帰宅後、案の定、彼は私に怒った。

「静香、もう成人なんだから。

少しは大人になれないの？成績を下げて注目を集めるなんて、カッコいいと思っているのか？」

以前の私は、父や兄の関心を引くために、鼻血を出すことさえ幸運だと考えていた。

少なくともその時、兄や父が私の周りに集まり、私を多く見てくれるから。

今は勉強の意味を失い、ただ自由に楽しく生きたいと思っていた。

私は彼に反論するのをやめた。

ただうつむいて、黙っていた。

彼は大きな刺激を受けたようで、私の沈黙が反抗だと感じたのかもしれない。

私たちの間の雰囲気は硬直していた。

その時、桜子が別の部屋からフルーツの盛り合わせを持って入ってきた。白い指にフォークを持ち、兄の大好きなオレンジのスライスが載っていた。

果肉は透き通り、食欲をそそっていた。

「お兄ちゃん、静香お姉ちゃんに怒らないで。彼女は私のせいで勉強が嫌になったかもしれない。

私が来たせいで、静香お姉ちゃんが不幸になったんだ。

静香お姉ちゃんが勉強で意地を張るなんて思わなかった」

彼女がそう言うと、涙が溢れそうになった。

彼女のあわれな様子を見て、私は本当に気持ち悪くなった。

冷たい目で彼女の演技を見ていた。

兄はこういうことに弱かった。案の定、彼はさらに怒って、私を指さして、悔しがるような口調で言った。

「静香、自分の未来を桜子と争っているのか？病気なのか？」

そう、私は病気だ。

病気だから、彼が本当に私の兄だと思っていた。

私は彼らの演技にうんざりしていた。

「もう十分言った？

言い終わったなら、部屋に戻るよ」