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第43話

このように直接疑問を投げかけられ、幸雄は顔を曇らせた。「大西さん、言葉遣いに気をつけてください」

「私の言葉遣いに問題はありません。心の中で思っていることをそのまま言っただけです。彼女にどんな後ろ盾があるのかわかりませんが、絶対に盗作者を私のチームに入れるわけにはいきません!」

そう言うと、由紀はオフィスを出て行った。

「大西さん、大西さん、ああ……」人事課長は彼女を引き止められず、少し気まずく溜息をついた。「社長、大西さんの性格はこんな感じなんです。彼女は言葉遣いがストレートですが、会社のためを思っての発言です。気にしないでください」

「私が気にしていたら、彼女がこんなに長くプロジェクト部課長の座に座っていられるわけがないだろう?」

首を振りながら、幸雄は美緒の方を向いた。「ハハ、水野さんも、大西さんの言葉を気に病まないでください。大西さんのことは、これから付き合っていけばわかりますよ。少し気が短くて、口が悪いですが、心は優しいんです。私は、これからあなたたちがうまくやっていけると思います」

「……」うまくやっていける?美緒は疑わしく思った。

しかし、彼女はこの時頷いた。「大西さんの気持ちも、外の人々の私に対する疑問や不信感も理解できます。また、社長がこの機会を与えてくださったことに感謝しています。私はしっかりと頑張ります」

彼女の答えに、幸雄は満足そうだった。

何か思い出したように、「そうだ、前回の新製品コンペの件ですが、まだ最終的な結果や認定が出ていません。新若側が強く非難していますが、ご自身はどう考えていますか?」

彼の質問はかなり婉曲的だった。言外の意味は、何か対処して解決しなければならないということだ。

美緒は当然彼の意図を理解し、すぐに答えた。「社長、ご心配なく、この件は必ず早急に解決します。私は、最良の証拠は実力で証明することだと思います」

「それなら……うまくいくように祈っています!」少し考えてから、彼は彼女の腕の外側を軽くたたいた。「ただし、この件に関して、新生は介入しません。また、水野さんが我が社と契約したからといって、この件に対して何らかの反応を示すこともありません。わかりますか?」

「はい、わかります!」

彼女は理解できた。新生が今介入しなければ、これは彼女と新若、哲也との問題のままだ。しかし、新生が出てくれば、
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