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第5話

祖母の葬儀は、潤一が手伝ってくれた。

彼女は生前の願い通り、祖父と一緒に埋葬された。

その後、私は潤一と付き合い始めた。

彼の母親は最初反対していたが、後に態度を変えた。

私たちは7年間、どんな困難にも耐えて交際を続けた。

この7年間、私がかつての医療費の話を持ち出すたびに、潤一は怒っていた。

彼は私が自立しすぎることに腹を立て、彼を頼りにしないと文句を言っていた。

だから、私はその後、彼に頼ることを覚えた。

彼には海外赴任のために別れた元カノがいることを、私は後になって知った。

しかし、そのことをあまり深く考えず、彼はいつも私に安心感を与えてくれる存在だった。

彼はそのことについて真剣に説明し、それ以来私たちの関係はますます良くなっていった。

私は彼を一度も疑ったことがなかった。

そう思いながら、私は一瞬ぼんやりしていた。

その時、玲奈の声が現実に私を引き戻した。

彼女は指をいじりながら、気軽に言った。

「そうそう、ちょっと気になってあなたの寝室の引き出しを見てみたの。

ボロボロのノートを見つけてね、うっかり壊しちゃったわ。潤一も別に大したことじゃないって言ってたし、あなたも」

その言葉を聞いた瞬間、私は頭が真っ白になった。

彼女の話の後半はもう耳に入らず、私はよろめきながら寝室へと向かった。

そして、ベッドサイドに散らばった黄ばんだ紙の束を見た瞬間、まるで頭を棒で殴られたかのような衝撃を受けた。

ゴミ箱の中には、破れた紙の切れ端がいくつも入っていた。

私は足元がふらつき、全身が蜘蛛の巣のような息苦しさに包まれた。

7.

目の前は真っ暗になり、体中の血が一瞬で凍りついたように感じた。

私は地面に膝をつき、震える手でゴミ箱からその切れ端を拾い集めた。

慎重にそれらを組み合わせていったが、脳内は騒がしく、目に涙が滲んでいた。

やがて視界がぼやけ、涙が紙に落ちて、かすれた字をにじませた。

どれだけ組み合わせても、いくつかの部分が足りなかった。

どうしよう、組み合わせられない。

祖母に怒られるかもしれない。

私がちゃんと保管できなかったことを、私が愚かで騙されやすいことを。

「嘘でしょ、こんなボロボロのノート、そんなに大事なの?」

玲奈が私の後を追ってきた。

その口調は驚きと嫌悪が混ざっていた。

彼女はのん
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