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第17話

帰った後、私はシステムに尋ねた。

「私はまだ少しポイントを交換できますよね」

システムは「ん」と一声出した。

「お願いがあるんだけど、受け入れてくれますかね?」

私は小さな声でそれに伝えた。

システムは少し理解できなかったようだ。

「なぜ?」

私はため息をついた。

「私も彼を本気で心配していました。彼は私を傷つけ、私は彼を利用しました。今は幸せですが、彼が私のせいで不幸になることは望みません」

システムは首を振った。

「優しい心構えだな」

私は微笑んだ。

「そう言ってもいいよ」

夜に、淳は私を抱きしめている。

自分の将来について喋った時に、彼は刑事の仕事に戻りたいと言わなかった。

彼は私に何個も提案を聞いた。「シェフ?もしなれたら、美味しいものを作っていっぱいあげる」

「もしくはプログラマー、ただ残業が多いのはちょっとな。やっぱダメダメ」

……

私は彼の顔に手を添えた。

「やはり刑事さんに戻るべきですよ」

彼は無意識に否定した。

「警察の制服を着ているあなたが一番イケてると思ってました」

彼は私を抱きしめて泣いた。

「愛する人を束縛するべきではないことは分かってます。私は苦死んで、崩壊したこともあったけれど、決してあなたを責めたことはなかったです。なぜか知ってますか?」

「あなたはより多くの人を救ったからです」

「ただ今回は、自分自身をちゃんと守ってほしいです」

彼は何度も私にキスをした。

私は彼に言ってないことの一つ、そして私が安心できる理由の一つ。

システムから教えてもらったが、この世界の治安は信じられないほど良いらしい。

彼は泥棒や強盗を捕まえることしかできなくなるかも。

綾が電話で、誕生日当日に彼女の兄が別人のようになったと私に伝えた。

私と桃子に関係する記憶がもうない。

しっかりして、仕事に夢中している。

私は笑顔で言った。「これは最高のお知らせじゃない?」

「そう」

綾は私の親友になった。

私はただの凡人。

私の一番好きな物語のエンドは、ハッピーエンドだ。

システムはそれを嘲笑した。

そしてさようならと言ってくれた。

彼はこの世界から抜け出すらしい。

「もう二度と会わないように」

私は淳を抱きしめながら、遠くに広がる青い空にささやいた。

「完」
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