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第2話

彼はずっと私を愛していなかった。

私は理解している。

記憶が目の前にフラッシュバックする。

私は彼のためにばかげたことをたくさんしてしまった。

お酒を一滴も飲まなかった私が、いくら飲んでも酔わない私になった。

私は彼の個室で何度も吐いたことがあった。

彼は決して私を心配することがなく、吐くなら外で吐けと眉を顰めて話した。

彼の友人からのからかいの笑い声で、彼は私が恥じをかかせたと感じた。

いつからか、彼は突然にエクストリームスポーツをにハマった。

レースカーはその中の1つで、彼は死ぬことがないと分かっていても。

毎回彼を失いたくないほど強く抱きしめた。風の音が耳を通り過ぎるとき、私の心臓も緊張してたまらなかった。

彼を喜ばせるために、私もこっそりと車の練習をしていた。

彼と並行できるようになった。

彼の車を超えた瞬間、彼の目に一瞬の驚きが現れた。

ただし、それも一瞬だけだった。

試合が終わった後、彼の口調は冷たかった。

「もうレースカーを二度とやるな、桃子はこういうのが嫌いだ」

私は彼に置いて行かれた。

彼はただ、私を通して涼宮桃子のかけらを探したいだけだった。

私も彼のすべての要求に応えた。

ある日のこと、彼は酔っ払って私を押し倒し、声を潜めて私に問い詰めた。

「横山由美、誰もが好きな人に身代わりにされるのが耐えられないはず」

「お前が俺を愛していなければな」

私は彼の星のように輝く目に見惚れていた。

少しの失神した後。

「愛してるよ、どうして愛してないと言えますか?」

私の回答に彼は興醒めして、唇は私の肩に荒々しくて落ちた。

彼は私の唇にキスをすることはなかった。彼は無意識のうちに、涼宮を裏切りたくなかったのだろう。

しかし、私は彼と何度も何度も寝た。

彼の涼宮に対する思いと彼の私に対す行動は、ただの自己満足に過ぎなかった。

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