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第7話

酒と女で体を空っぽにしていた二ノ宮が、私に倒されたが、この護身用スタンガンの出力が小さくて、彼を一瞬だけ抑えられる。もうすぐ再び立ち上がろうとしている姿が見えた。

私は大声で助けを叫び、近くにいたお客さんのふりをしたボディーガードがそれに気づいてすぐに駆けつけ、二ノ宮を取り押さえた。

警察に通報した後、高橋に電話をかけた。

高橋が急いで駆けつけた後、私は怖がっているふりをして彼の腕にしがみついて泣き出した。この人渣の臭いで吐き気がするけど、計画のために耐えなきゃ。

「高橋くん、私、怖いの、一人で国内にいるし、頼れる人もいないし、二ノ宮、彼、彼は……」

高橋はすぐに私をなだめてから二ノ宮に怒鳴りつけ、怒りに満ちた顔をしたけれど、彼の目には興奮と快感が宿っていた。

角に設置された監視カメラが撮った記録を証拠として警察に提出されたけれども、それが彼に重大な罪を問うには至らなかった。実際には手を出していないため、強姦未遂の罪でしか問えず、すぐに釈放される見込みだ。

私は涙を流しながら、二ノ宮が出てくるんじゃないかと心配しながら泣きた。

「高橋くん、彼をもっと長く閉じ込めておく方法はないの?本当に怖いんだよ、今でもあの日の夢が毎晩、目を閉じるたびによみがえってくるの。お願い、助けて。両親も、この願いをかなえてくれる人には本当に感謝するって言ってたわ。私も、私も本当に感謝するから」

私は少し恥ずかしそうに頭を下げたけど、暗示は明らかだった。

私は彼らが多くの女性の侵害事件に関わっていることを調査し判明したが、具体的な証拠はまだ見つかっていない。彼らの家族同士は互いに制約し合いながら、友情と利害関係を保っている。が、利益が絡む以上、証拠はきっと残されているはずだ。

最初、高橋はちょっと迷っていたけど、私が最後に言った言葉を聞いたら、彼の目が輝いた。

「古手川、私、私は彼がいい人じゃないことは前から知ってたが、うちの家族と彼の家族は深い関係にあるんだから、普段彼に対して敵意を持って接するわけにはいかないんだ。もしもうちの家族と彼の家族が対立したら、うちにもめちゃくちゃ悪い影響が出るから。でも、もしも我が家と婚姻関係を結んでくれたら、一緒に力を合わせて、二ノ宮家とも対立することなんて容易いことだ。何も気にする必要はなくなるんだ」

彼は紳士らしい振る舞いを心が
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