第4話

両親と一緒に、有名な病院を何軒も回ったが、どこもぎりぎりの状態だ。既に植物人間のようになっていた私に対し、両親は諦めず、海外へ連れて行ってくれた。そこでじっくりと体を回復させてくれた。そして、今日、私は意識が戻った。

自分を見てみたら、二年間ベッドに寝たきりで、以前のふくよかだった姿はもうなくなっていた。二年間食事をせずに栄養液だけで生きてきた私はもう骨と皮だけになってしまった。

その時、両親はすぐに動画を削除して、祖父の葬儀の手配もした。後の調査によると、わざと動画を祖父に送ったのは高橋と二ノ宮だと判明したが、既に時間が過ぎており、多くの証拠が失われていた。

残念ながら集めた証拠だけでは有罪にすることはできません。両親は直接復讐しようとしたが、私が目覚めないかもしれないと心配し、このことを私が目覚めるための動機にして、いつか目覚めたら、彼らの運命を私自身で決めさせてくれるようにした。

半年以上のリハビリを経た末に、ついに萎えていた筋肉を動かせるようになり、普通に歩けるように回復した。

帰国して、いくつかのことを終わらせなければならない。これまで法の裁きを逃れてきた高橋と二ノ宮というクズの二人には代償を払ってもらう時だ。

体が回復した後で、両親と共に国に戻った。

帰国した後、すぐに墓地に行った私は、祖父の墓石をじっと見ながら、久々に涙を流した。

「おじいちゃん、ごめんね。あなたのためにも、私のためにも、復讐するよ」

この間に接触していくうちに、父が海外で有名な実業家だということがわかった。海外ではそれなりの地位を確立している私たちの家族だが、国内ではちょっと見劣りするかもしれない。高橋家や二ノ宮家もかなりの力を持っていますが、ある程度の犠牲は払えば、あのクズ二人を本当に追い詰められると思う。

しかし両親の力を借りるのに比べ、私はこの手で彼らを刑務所にぶち込んで、法の裁きを受けさせることに決めた。

鏡に映る自分を見たら、まるで別人みたいに変わっていた。柳のような腰に、しなやかさを失わない。もう以前の100キロの太っていた自分とはるかに違い。祖父がここにいても、私だとは気づかないかもしれない。

高橋と二ノ宮は同じ大学に合格したと聞いた。しかも名門。なんと皮肉な話だ。

両親が私に海外留学生の身分を手配してくれて、交換留学生としてA大学にやって来た。

学校に来た初日、私は高橋と二ノ宮についてほとんどの情報をつかんだ。

その二人は本当に有名だった、中学の頃から校内の女子生徒たちに人気があった。

イケメンだけじゃなくて、家柄も学業の成績も良い。さらに、彼らが作り出した温かみのある男性イメージがとても完璧だということ。

こんなに素敵な外見の下にこんなに不快で醜いものがあるなんて、誰にも思っていないんだ。

留学生寮は二人部屋なんだ。寮に入ったら、ルームメイトを見てちょっとビックリしちゃった。

園崎にめっちゃ似てるけど、私が知った園崎より全然美しい。

「こんにちは、私、園崎と申します。新しい交換留学生ですか？」

私、ぱっと呆れた。本当に園崎なんだけど、どうしてこんな綺麗な姿なの？心に疑問がわいてきた。

「こんにちは、古手川です」

目の前の園崎が固まっていた。喜びの色が顔になくて、目の奥には一瞬の恐怖がちらっと見え、信じられない表情が顔中に広がっていた。まるで長年ぶりの友人に再会したような反応じゃない。