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第6話

その後、私の遺体はどこに置かれたのか、私にも分からなかった。

そこはあまりに暗いので、霊魂となった私は、ずっとそこに近づく勇気がなかった。

もし祖母がまだいたら、前回のように私を抱きしめてくれただろうか。

彼女はきっと泣きながら言ってくれるだろう。「おばあちゃんがいるよ、おばあちゃんがいるよ」

いや、祖母に私のこんな姿を見せられなかった。

一度で十分だ。二度もこんな姿を見せるわけにはいかなかった。

祖母は私が陽光の中で生きることを望んでいたのに、私はずっと暗闇の中で生きてきた。

そして死ぬときも、暗いところだった。

私は世界中に、迷わず私を選んでくれる人はいないということを分かった。

私は永遠に愛されない子供になってしまった。

胸を押さえ、冷静を保とうとした。

「お母さん、私はあなた達全員を憎むわ

あなた達が私を見捨てたのではない。私があなた達を見捨てたのよ。

あなた達の娘になってしまったことは、私の人生最大の不幸だった」

9.

電話が切れたので、涼介はずっと「不吉だ」と言い続けていた。

綾子は罪悪感に満ちて両親を慰めた。

「陽葵はもう子供じゃないのに、こんな冗談を言うなんて。

私達の誕生日にこんなことを言うなんて、本当に不吉だわ」

父は怒って鼻を鳴らした。「本当に死んでくれればいいのに

あいつは、生きていても厄介者だ」

私が祖母に引き取られてから、彼のビジネスは急速に発展し、注文が激し具増加し、資産も何倍にも増えた。

彼は全ての幸運が綾子によってもたらされたと信じていた。

妻が退院し、子供が健康で、家の花さえ以前より元気に咲いていた。

そのため、彼は私を嫌悪し、私がさらに不吉な人と感じていた。

私は彼が私を見た時、あの嫌悪の眼差しを永遠に覚えている。

彼は今後私を陽葵と呼ぶこと、そして戸籍は移さないことを母に言った。。

鈴木家に迷惑をかけないように。

私には家族があるようで、ないようだった。

彼は綾子と涼介のために大金を使って良い学校に入れ、最高の教育を与えることができた。

一方、私は、交換生として何とか学校に通うことができるだけで満足した。

かつて、私はわずかな生活費のために必死にアルバイトをしていた。

でもお父さん、私はもう死んでしまった。もう呪うのをやめてくれない?

あなたの心は痛まないかもし
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