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第0018話

温香はC&Cオーダーメイドスーツを着て、同じように華やかな装いをした数人の女性たちを引き連れて、紗月の背後に現れた。

彼女の表情は驚きに満ちており、ここにいるはずのないものを見たかのようだった。

紗月は温香がここにいるとは思っていなかった。

しかも、彼女とその「作り物の友達」たちだけではなく、さらに驚いたことに、もう一人意外な人物がいた。

それは、涼介の友人である西川慎一だった。

紗月は涼介との2年間の結婚生活の中で彼を何度か遠くから見かけたことがあったが、特に親しい間柄ではなかった。

慎一は眉をひそめ、キャミソールドレスを着た紗月を見つめ、躊躇いながらも口を開いた。

「紗月、今ここで......働いてるのか?」

言葉を慎重に選んでいたが、それでも紗月の心を鋭く刺した。

そうだ、かつての佐藤家のお嬢様が、今ではおもちゃのような存在に成り下がったのだ。

誰のせいでこうなったのか?

紗月が沈黙を守っているのを見て、慎一は一歩前に出て、大山と紗月の間に立ちはだかった。

「紗月、君がここにいることを、涼介は知っているのか?」

「西川さん、私は彼と離婚したんだわ。私の行動を彼が知る必要があるの?」

慎一は動きを止めた。彼らの騒動は世間の知るところであり、慎一も当然知っていた。

さらに何か言おうとしたが、温香がその場で口を挟んできた。

「紗月、お金に困っているからといって、こんな場所で自分を粗末にしちゃダメよ。いくら借金があっても、私が貸してあげるから、でもここで働くのは......」

「藤崎さん、うちは別に怪しいところじゃないんだから、そんなこと言わないでくださいよ!」

ママさんが温香の言葉を遮った。

もし紗月が本当にここで働いていないとなれば、今日の話が広まってしまったら白川山荘全体が大変なことになる。

紗月は冷笑を浮かべた。

「そんなに偽善的である必要はないでしょ?私がここに来たのは、そもそもあなたの推薦によるものじゃないか」

温香は、紗月がその場で真実を暴露するとは思ってもいなかったため、顔色が一気に悪くなった。

温香の友人たちは彼女が困っているのを見て、お互いに目配せを交わした。

「いいわね。紗月さんがここで働いているなら、彼女を指名してもいいかしら?」

一方、大山は紗月が自分の手元から逃げるのを見過ごすわけにはいかな
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