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第0022話

紗月は最終的に陸には会わず、丸三日間拘留されていた。

三日後の朝、彼女は裁判所に連行された。

藤崎家はこの件を決して諦めず、どうしても刑罰を科そうとしていた。

原告席には藤崎家の者は来ておらず、彼らが雇った腕利きの弁護士が、紗月のすべての罪状を次々と列挙していった。

「......裁判官様、被告は繰り返し原告を侮辱しており、原告に対して故意に傷害を与える意思があったことは明白です。被告の主観的な殺意と客観的な事実が、彼女の罪を証明しています」

紗月は嘲笑を浮かべた。この弁護士、白を黒にする技術に長けているようだ。

その時、傍聴席から陸の声が聞こえた。「紗月、怖がらなくていい!」

紗月はその声に感謝し、微笑んで頷いた。

この数日間、彼女は陸に会うことを拒んでいたが、彼は代理弁護士を雇ってくれていた。

すぐに、彼女の弁護士が発言した。

「裁判官様、我々は原告側が提出した監視カメラの映像が編集されていると考えています。完全な映像を警察が提供してくれました」

続いて、その弁護士は修復された完全な監視映像を提出しました。

その映像が法廷に提示された瞬間、傍聴席はどよめいた。

紗月自身も驚いた。

この映像について弁護士は彼女に事前に何も説明していなかった。

弁護士はさらに、「ご覧いただけるように、我々の依頼人はあの時、正当防衛のために行動したものであり、故意に殺人を行う意図はありませんでした。よって、彼女は刑事事件として取り扱うべきではないと考えます」

陸も状況がよく分からなかったが、紗月には救いがあると直感した。

しかし、紗月は心の中で疑念を抱いた。すると、背後から冷たい視線を感じ、彼女は振り返り涼介と目が合った。

涼介の目は重く、紗月には理解できない感情が込められていた。

紗月は三日前のことを思い出し......幻聴ではなかった。

あの時、彼女の訴えに誰も耳を貸さなかった。

しかし、陸が「涼介」と叫んだ後、彼女はすぐに釈放された。

もし彼でなければ、誰がこれをしたというのか?

しかし、なぜ涼介はこのようなことをするのか?

彼女が考え込んでいる間に、隣で女性が涼介の腕にしがみついた。彼女の額には包帯が巻かれているだけで、他には怪我の跡は見当たらない。

温香が勝ち誇ったように笑みを浮かべ、涼介は結局彼女のものだと言わんばかりだっ
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