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第3話

萌香がデザイン図を公開したこの日、裕也は大量のサクラとマーケティングアカウントを雇い、彼女のために宣伝を行った。

「才色兼備の新人デザイナー、デザインの申し子」などと持ち上げられていた。

彼は私の名誉を踏みにじり、私を価値のない人と貶めることで、萌香の人気を高めようとしたのだ。

私は彼女のデザイン図を見たが、私のオリジナルデザインの小さな部分を少し変更しただけだった。

しかし、まさにその小さな変更が、作品全体を不格好で中途半端なものにしてしまった。

業界のプロなら一目でそれがわかる。

案の定、決勝戦のライブ中に、審査委員長は鋭くその問題を指摘した。

「白石さん、率直に言わせてもらいますが、この作品は本当にご自分で作ったものですか?」

「全体としては非常に才能あふれる作品ですが、いくつかのダイヤモンドの装飾が不釣り合いで、まるで金の盆に犬の糞がついているように見えます」

その辛辣な発言に、萌香の顔は真っ赤になり、涙を浮かべて悔しそうに言った。

彼女は涙を浮かべて、悔しそうに言った。

「先生、もしこの作品が気に入らなかったとしても、そんな風に言わないでください!」

しかし、彼女は審査委員長の質問に正面から答えることはなかった。

審査委員長はその反応を見て、全てを理解した。

結局、萌香は最下位に終わった。

私は心の中でとても爽快な気分になり、自分のために美味しい食事を作ろうと思った。

しかし、突然裕也が戻ってきて、その後ろには泣きじゃくる萌香がいた。

裕也は私にまっすぐ向かってきて、怒りに満ちた顔で問い詰めた。

「奈々、どうしてお前のレベルがこんなに落ちたんだ?お前のデザインのせいで萌香が負けたんだ!」

萌香が私の作品を盗んで変更しておきながら、彼女が負けたのは私の実力が低いからだと責めるなんて。

なんて理不尽なこと。

私は嘲笑しながら反論した。

「審査委員長が言ったじゃない?彼女が自分のレベルの低さで、私の良い原稿をこんな風に変えてしまったんだよ。まるで金の盆に糞がついているようだ!」

「私は金の盆、彼女は糞だ!」

裕也の顔が固まり、萌香はさらに激しく泣き始めた。

彼は続けて言った。

「じゃあ、他の原稿を全部萌香に渡して、彼女に他のコンテストに参加させてくれ」

私は怒りのあまり笑い出しそうになった。

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