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第11話

宗久との関係が終わった後、私は一人で外で暮らしていた。

紗奈を殺したすべての人々の情報を調査し、ついに一人に焦点を絞った。

かすみ。

あの痛ましい動画の中で、かすみが悪事を唆し、嘲笑う姿を見た。

明け方が近づく中、すべての証拠を警察署に送り込んだ。

風紀が一掃された警察署はすぐに行動を開始した。

太陽が雲の向こうから顔を出し、私は列車の切符を買って、妹の遺骨を抱えてA市を離れた。

旅の途中、テレビのニュースが流れてきた。

「...今井家を筆頭とするブラック企業が次々と摘発されています…」

画面が切り替わり、妹を殺した悪人たちが逮捕される映像が映った。

その中にはかすみも含まれていた。

美琴は死刑にされ、今井家などの企業は次々と倒産し、ただ佐々木家だけが辛うじて生き延びていた。

私は迷わず宗久との写真をネットに公開し、彼は名声を失った。

佐々木家の取締役会は彼の悪評に耐えられず、家族の悪事を全て彼に押し付けた。

夏目家や今井家の助けを失った宗久は完全に失敗し、刑務所に入れられた。

私は目を閉じ、手の中の遺骨入れを撫でた。

穏やかな日差しが顔に降り注ぎ、柔らかく暖かい。まるで妹との優しい触れ合いのようだった。

涙を堪えながら、口の端には微かににがみを感じた。

それは復讐の成功の喜びなのか、あるいは何か理由なのか。

私は知らない街に足を踏み入れ、妹の遺骨を抱え、一歩一歩前に進んだ。

新たで輝かしい人生へと向かっていた。
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