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第008話

かつて温かく幸福だったこの家は、今や冷たく陰気な場所に変わり、すべてが恐ろしく感じられた。

家の隅々まで、罪と裏切りの記憶がこびりついていた。

姉は、ただ新しい友達を自慢したかっただけなのに、その友達が彼女を殺してしまうなんて、誰が想像できただろう。

そして私は、ずっと姉を救えなかったことを悔やみ、母に憎まれることに耐えてきた。

もし姉が死ななければ、母は私を十年以上も憎むことはなかっただろうし、この悪魔を最愛の娘として迎えることもなかったのだ。

私は、小鳥を引き裂いてやりたいほど憎んでいた。彼女には永遠に苦しんでほしい!

それから数日が過ぎ、母はますます忙しくなった。

母の会社は業界の大手企業だったが、小鳥がその悪魔の手を企業に伸ばし始めてからは、次第に崩壊し始めた。

彼女は秘密裏に会社の機密を売り、競合他社に情報を漏らしていた。

夜が更けると、小鳥は部屋にこもり、その狡猾な目でパソコンの画面を見つめ、キーボードを叩き続けた。

「また一稼ぎできるわ」

彼女は自分に言い聞かせ、目に強欲の光を浮かべた。

その光景を空から見つめていた私は、心の中で複雑な感情が渦巻いていた。

母はそんな中でも忙しさに追われていた。次々とプロジェクトが失敗し、契約違反が相次ぎ、会社は破産寸前まで追い込まれていた。

昼間は危機に対応し、夜は小鳥のために腎臓の提供者を探していた。

もう体力の限界だったが、娘が腎臓を移植できずに死んでしまうという結果だけは避けたいと、母は無理を押して動き続けていた。

そんな中、小鳥は酒に酔って、家で騒ぎ始めた。

「みんな偽善者よ!本当に私を気遣ってるなら、さっさと腎臓を見つけてくれたはずよ!」

その音を聞きつけて、心配と罪悪感でいっぱいの母が、湯気を立てたスープを持って部屋に入ってきた。

「小鳥、まずはスープを飲んで」

しかし、小鳥は全く感謝の気持ちを示さず「うるさい!偽善者!」と言って、スープを払いのけ、床にぶちまけた。スープが飛び散り、母の体にかかった。

「私を死なせたいんでしょ!その方が厄介者が減るからって!」

小鳥は冷笑した。

「あんたたちの愛なんて、何も要らないわ!この家だって、私の計画があったから、こんなに崩壊したのよ。」

娘の言葉に母は呆然と立ち尽くし、疲れ切った体と心は、一瞬にして打ちのめされたよう
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