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第4話

18歳までは、私の理想はずっと正義の弁護士になることだった。

そのために一生懸命勉強し、成績は東大に直行する勢いだった。だが、高校3年生の時に母がガンを患った。

ちょうどその時、通りがかったスカウトマンが名刺を差し出してきた。

私は全てを諦め、何も分からずにエンタメ業界に足を踏み入れた。ただ彼女の治療費を稼ぐために。

しかし、その犠牲は望んでいた母の愛には繋がらなかった。

むしろ病気が治った彼女は、私が全ネットで叩かれていることを恥じ、私のせいで自分や妹も人々に指さされるようになったことを恨んでいた。

「#親不孝の星良#」のタグがトレンドのトップ10に登った時、私は反撃として一つの返信を投稿した。

その投稿には、この仕事をしていた3年間で私が家に送金した銀行の振込記録のスクリーンショットが貼られていた。

蘭子がガンを患っていた時、私はいつも治療費を支払っていた。

彼女の病気が治った後も、毎月80万円の生活費をきっちりと送金していた。

さらには、彼女が化学療法を受けていた期間、私は全ての仕事をキャンセルして、ずっと付き添って彼女を世話していた。

その間、彼女の娘はというと、新しい彼氏と甘い恋愛を楽しんでいた。

この返信が投稿されると、全ての人が驚いた。

「えっ、これが不孝だって?」

「東大を目指していたはずなのに、母親のために治療費を稼ぐためだけにエンタメ業界に入ったなんて、星良は本当にいい子だ」

「星良が芸能界に入ったばかりの頃、どれだけ稼げたんだろう?でも当時170640円の振込がある。きっちりとした金額だし、おそらくその時の給料を全て送金したんだろうな」

「これじゃまるで娘の血を吸ってるだけじゃないか。病気が治ったのに、逆に娘を責めるなんて」

ネット上の意見は元々蘭子の手に握られた剣だったが、今やそれは彼女を襲う鋭い刃に変わり、彼女を一気に飲み込んでいった。

聞いたところによると、過激なネットユーザーが蘭子の住所を特定し、葬儀の花輪を送りつけるとか、家にペンキを撒くなどの脅迫をしているらしい。

今、彼女は恐怖に駆られて急いで引っ越しをしている。

この一件はようやく幕を閉じ、アシスタントの優は私にこっそり謝ってきた。

あの時の蘭子の撮影現場での騒動について、彼女は非常に申し訳なく思っていた。優は、蘭子がただの見学者だと思
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