怒った奏をみて直美は火に油を注いだ。「奏、とわこは嫁に来る前、弥と付き合ったの。これは何も言えない。誰にでも過去がある。でも、結婚してから弥と不倫するなんて、これは常盤家の恥だ。多分、奏が死ぬだろうと思って、無茶をしていたのだ」かっとなった奏はこぶしを握り締めた。怒りを抑えきれず、必死に母子手帳を睨んでいた。「多分、奏の資産目当てだ。当時、病院からのお知らせで、奏はもう長くないとみんながそう思ったのだ。そんな時、とわこが嫁いできた。しかも子供もできた。これから、奏の資産はすべてあの女の懐に入るわ。あの二人の計算は見事だ。あいにく、奏が生き返った。彼らの計画は水の泡になったのだ」「でていけ!」奏は怒鳴り出した。直美の話は本当かどう別に、悪事が暴れたので、奏は気が重くて我慢できなくなった。怒鳴られて悔しいが、奏の気持ちを十分理解していた。椅子から立ち上がり、慎重にドアを閉めて離れた。少し落ち着いてから、奏は襟を正して、もう一度母子手帳を手にして、さっさと一通り目を通した。最後、視線は常盤弥という文字の所に止まった。心の底から殺意が湧いてきた。兄貴が資産を狙っているのは奏は知っているが、まさか身近にいるとわこが彼らの駒だったとは知らなかった。この罠にはめられるところだった。夕べ、とわこと一晩過ごしたことを思うと、かんかんとなってどうしようもない。……常盤家。主寝室。とわこは大きなベッドで昏睡していた。ドアを力強く開けられ、大きな音がした。目覚めてない彼女は乱暴に引っ張られて起こされた。「とわこさん、失礼」用心棒は彼女をベッドから引き揚げて、肩で担いだ。「何してるの?どこへいくの?」彼女はびっくりして叫び出した。「病院。中絶」用心棒からの言葉は簡単だった。それを聞いてとわこは冷たい湖に沈むように落ち込んだ。奏に妊娠のことを知られたのか?どうしてわかったのか?誰に教わったの?「奏はどこだ?会わせてくれ!」怖くて泣きだしたとわこが叫び続けた。「子供をおろせない。絶対おろさない」用心棒から脱走しようと思ったが、夕べ、奏に力尽くされた。彼女が破棄物のように車の後部座席に落とされた。広い車内に奏は座っていた。冷え込んだ目で彼女を睨んだ。彼は一枚の紙を彼女の顔に投
奏は嫌そうな顔して彼女の手を振り払って、声が冷たくなった。「とわこ、生きてもらうだけ、君への最大の恩恵だ。これから口を閉じて、二度と俺を怒らせないでくれ」彼の情けない顔を見て、とわこはすべての苦痛を飲み込むことにした。今、何を言っても、何をしても、彼の意志を変えられないのだ。座席に縮みながら、とわこは悲しく車窓の外に目を向けた。病院。車が止まった。とわこは車から用心棒に無理やり引きずられて、産婦人科へ向いた。奏は車の中に座ったまま、タバコに火を点けた。連れ去られた時、とわこの彼を睨む目、そしてこぼれた涙、何げなく、奏の頭の中に浮かんでいた。彼女を心配することは絶対ない。彼を裏切ったものは、今まで一人も許されていなかった。とわこは手術室へ運べられた。ドアがゆっくりと閉まった。30分後、手術室のドアが開いた。お医者さんが出てきて、用心棒に話を告げた。「手術終わったが、妊婦は手術室に1時間留置観察する必要がある」手術は終わった。用心棒の役目も完成。用心棒は大股で出て行った。お医者さんは手術室へ戻った。電話で聞いて、井上はすぐ病院にやってきた。とわこはベンチに座り、二つの目が真っ赤だった。「お母さん、悲ししいよ…」井上は彼女の背中を撫でながら言い聞かせた。「とわこ、もう泣かないで。帰ろう。彼に本当のことを知らせたら、きっと後悔するわ」「しない。お母さん、あの人は絶対後悔しない」とわこは手を引き上げて目じりの涙を拭いた。「あの人の心は石よりも硬いのだ」とわこを支えて、井上はとわこと二人で病院から出た。道端でタクシーを拾った。彼女たちを見送ってから、奏は病院から離れた。常盤邸にて。弥は邸にやって来た。奏から用があり、面談に来いと言われた。常盤邸に着いたが、奏を見かけなかった。「おじさんに何の御用かな?屋敷に来いと言われたのだが」お茶を飲みながら、三浦婆やに聞いてみた。三浦婆やは恐ろし気に頭を横に振った。「私は知りません。聞かないでください」とわこが連れ去られた時、三浦婆やはコーナでずっと見ていた。何も言えず、何もできずにいた。とわこが妊娠したって信じられなかった。それに奏に無理強いされて妊娠中絶するなんて、三浦婆やはなおさら理解できなかった。夕べ、二人は一緒に寝た
常盤は眉をひそめた。申し込み書を見なかったら、弥のことを信じるかもしれない。「とわこはお前の子供と言ったのだ。それは確かのものだ」用心棒が怒鳴り出した。「こんなことをやって、いくらお前でも生きてもらえないの」弥は泣き出した。「あれは嘘です。彼女と別れたのは触ってもらえないからです。僕に振られて悔しかったのでしょう。ですから、わざと言ったに違いありません。これは私への仕返しです。おじさん、僕を信じてください。彼女のお腹にある子どもが誰のものかわかりませんが、私だけは絶対あり得ないです」地面に這い、怯えているこの男を見て、奏はどうしようもなくなった。これはとわこが惚れた男かよ。この男なら、何かあった場合、必ず彼女を売りに出すのだ。「引っ張りだしていけ!命に気づけろう!」奏の情けない声がしばらく響いた。弥を簡単に死なせるわけがない。とわこの前で、ゆっくり、ゆっくり弥のプライドを潰していくのだ。……井上はとわこを連れてリースした部屋に戻った。部屋に入って、直ちにとわこをベッドに横になってもらった。「とわこ、泣かないで。今は泣いちゃいけないの…流産してから、体がもたないわ…」天井を見上げながらとわこは言い出した。「お母さん、子供たちはまだいるの。おろしてなかった」話を聞いた井上は一瞬呆れた。「とわこ、どういうことだ?無理やりおろされたと言ったじゃないか?」「お医者さんに交渉したの。もし子供がおろされたら、私もいっしょに死ぬと。それに、彼女をも殺してやると」とわこの声は静かで落ち着きがある。子供たちがまだいるが、彼女の心は死んだようだ。今は幸いに逃れたが、また今度は?奏のそばに居れば、子供たちが永遠にこの危機から逃れない。携帯が鳴った。悲しい空気が突き飛ばされた。田中からの電話だ。「とわこ、夕べ私飲みすぎた。目覚めたばかりだ。今日Zさんから連絡来たのかい?」とわこは呆然とした。「いいえ。夕べ、誰と飲んでいましたか?」「Zさんだよ。渡辺裕之というの。若い男だったが、ネットで調べたら、何も出てこなかった。金持ちのようだ。ずっといいプロジェクトを探してたって…沢山お話ししたが、どう考えていたか全く見当つかなかった」「常盤奏と知り合いでしたか?」とわこが慎重そうに聞いた。「これは
「昔の知り合いが孫の面倒を見る人を探していた…お給料が悪くない。仕事なら何でもよいかと思って、やってみたのだ。今日は3日目で、いい感じだった。月20万円もらえるの」「お父さんが死んで、資産一つも君に残せなかった。私だって君に迷惑かけていけないと思ったのだ」井上が補足説明した。とわこの涙はぽつりぽつりと落ちた。「昔の知り合いはお金持ちでしょうか?」元々掠れた声が泣いたことでさらにひどくなった。「知り合いの家にお手伝いさんをするのは…きっとつらかったでしょう」「平気だ。今はお金を稼げるなら、それで満足するわ。面子なんてもう気にしない。しかも、金持ちはずっと金持ちで居られないし、貧乏人もずっと貧乏じゃないから。今は知り合いの方が金持ちだが、将来にとわこが儲かるかもしれないのよ」井上がティッシュを数枚とって、とわこの涙を拭いた。「お母さん…仕事しなくてもいいですよ。私はバイトをして…来年卒業して仕事見つけるから…」とわこの涙は止まらなかった。「今は妊娠しているだろう。仕事は無理だ。とわこ、本当に子どもを産みたいなら、今のままではいけないの」井上が心配してて、どうも理解できない。「奏はなぜ子供が欲しくないのか?これは彼の肉親だろう!」「彼は好きな女がいますよ」「そうか。それじゃ、どうしてあの女と結婚しなかったの?」むかついた井上が娘を心配していた。「それは知らないです」「大丈夫だ。とわこ、心配しないで。とりあえず内緒で子供を産めばいいだろう。彼に知らせなければいいじゃ」とわこを抱いて、肩を軽く叩いた。……三日後。弥から電話があった。とわこと会って話したい。とわこは少し考えて、承諾した。きっと子供のことだ。喫茶店。とわこは弥の顔をじっと見た。顔にはバンドエイドが何枚もあったが、ところどころにあざが現れていた。「見ないでよ。おじさんにやられたの。あんたが僕の子供とか言わなかったら、こんなことはなかったはずだ」弥は悔しかった。でもどう仕様もなかった。「これは君への償いにする。当時、あんたは駆け落ちしようと言ったけど、僕にはその勇気がなかったの」「弥、問題は駆け落ちじゃない。はるかとのこと、私が言わないと、一生騙すおつもり?」とわこはコップを持ち上げて、軽く一口飲んだ。「いつ分かったの?」
殺す?とわこは眉をひそめた。もちろん奏を憎んだが、殺すなど考えたことはなかった。たとえお腹の子供がおろされても、こんなことは絶対しない。それに、本当に殺せるのか?「おじさんは出張した。とわちゃん、よく考えてくれ。奏を殺せば、すぐ君と結婚してやる。ほしいものを全部あげる。すでに両親に私たちのことを話した。応援してくれるってさ」ためらったとわこをみて、弥が言った。弥の目には嘘を見えなかった。昔、付き合った時に、彼の両親に認めてもらいたかった。しかし、ずっと二人の関係を公開されなかった。今、もう他の誰かに認めてもらう必要はない。「失敗したらどうする?」とわこは聞き返した。「ばれたら、私は生きられるの?弥、昔のあなたも男らしくなかった。今も同じよ。殺したいなら、自分でやれ。失敗を恐れるなら、法を犯す行動をとるな」断られると思わなかった。弥は一瞬呆れた。「失敗などあり得ぬ。毒を食わせよう。君は彼を毒死させればいい。あとは任せてくれ。何の問題も起こらない。お婆さんは悲しくて倒れるだろう。今後一切、父が責任を取ってくれる…」「万事安全なら、自分でやれよ!奏は必ず週一回家元に戻る。その時に隙間を見て毒を飲ませたらいいじゃないか」とわこはアドバイスした。弥は黙っていた。「弥、まだ殴られたいのか?」とわこは彼を見つめて、容赦なく言い出した。「あなたの実のおじさんだろう?肉親を殺せるの?」「あははは、とわちゃん、僕は彼をおじさん扱いをしているが、彼は僕を甥扱いしてくれないのだ」「弥は奏が病気の間、弁護士先生を買収しただろう。結局失脚してばれた。その後、彼は貴方のことを信用しなくなったじゃないか?」とわこは言い続けた。「私は彼の情けなさを憎んでるが、理性を失っていない」とわこは立ち上がって、離れることにした。「とわちゃん、行かないで。食事でもしようよ。仲間になってくれなくてかまわない」弥は切に頼んだ。「今、我が家とおじさんとの関係はもう仲直りできない。僕が手を出さなくても、彼は必ず僕を潰しに来る」とわこは弥の話に何かの企みがあるような気がした。「おじさんを毒死させるつもり?」とわこは再び座った。「手助けしてくれないなら、毒死じゃなく、別の容易にばれないやり方を考える」弥は答えた。「いつ実行するつもり
「おろされたのが自分の子供じゃないから、無関係だと思っているだろう」お医者さんは興奮してるとわこを見て、事態が厳しくなったと判断して、口調を変えた。「ごめんなさい。言葉使い不備でした。ちょっと水でも飲んで待ってください。すぐ聞いてきます」彼女に水を入れてから、お医者さんは上司へ報告に行った。30分ぐらい立ってから、お医者さんは戻ってきた。「三千院さん、三木直美ご存じでしょうか?調べに来たのは彼女です」回答を得て、とわこは病院を離れた。直美に目ざわりと思われたのは予想外だった。しかし、このままやられるわけにはいかない。必ず直美にこの痛みを知ってもらう。三千院グループ。とわこは父のオフィスに入った。田中が待っていた。「お早うとわこ、二つの件についてご相談したいの」お茶を入れてから田中が言い出した。「渡辺さんが投資をやめ、200億円での買収を提案してきたの」田中の暗い顔を見て、とわこは聞いた。「この価格は低いでしょうか?」「前なら、200億円では、とっても不可能だが、でも、今は渡辺さんの提示価格が一番高かったのだ」田中は続いた。「問題は価格じゃなくて、買収されてから、わが社のメイン事業が破棄されるのだ。渡辺さんは無人運転システムが未来見えないと言って…」「それなのに、どうして買収するのですか?」とわこは不思議と思った。「彼はうちが開発したスーパーブレーンシステムに興味を持っているのだ。すなわち、今言うAIシステムだ。これがあれば、運転手もいらなくなるのだ。それと同時に、別の領域にも応用される。例えばロボット、ドロンなど…」「このシステムはそんなに売れますか?」とわこはまだ理解できなかった。田中は苦笑した。「社長が開発に投入したお金は200億円をはるかに超えていたのだ。この会社を君に渡すのに、借金を背負ってもらうことはないはずだ。とわこの手で、この三千院グループをさらなる輝く未来作り出すことを社長が望んでいただろう」とわこの目は少し暗くなった。自分はその才能がないと思った。「もう一つ、お父さんから聞いたと思うが、システムはすでに開発完了だった。しかし、お父さんが倒れてからすべて停止した。肝心なものはお父さんが持っている。それがないと、前には進められないのだ」田中は本棚の前に行って、あるボ
「…パスワードなど知りませんが。父は往生際に教えてくれませんでした」頭を横に振りながらとわこは言った。それは嘘じゃない。お父さんは最期の時、確かに会社のことを口にしなかった。パスワードの遺言などなおさらだ。当時、部屋にはたくさんの人がいた。言ったとしたら、彼女のほかに、みんなが分かってしまうだろう。「おじさん、この件、持ち帰って母に聞いてみます」とわこは田中に言った。「父と最後に会った時、あまり話してくれませんでした。母は多分私より知っている事が多いと思います」「はい分った。この件まず口外しないで、わが社のトップクラスの秘密だ。社長がじきじき任命した後継者だから教えたの」田中は親し気にとわこに言い聞かせた。金庫を眺めながらとわこはだんだんわかってきた。彼らは金庫を開けられないから、仕方なく彼女にこの秘密を明かしたのだ。もし金庫を開けたら、きっとそのまま金庫のものを私物にして、この件をなかったことにするだろう。「分かりました。絶対に口外しません。おじさん、ほかに誰が知っていますか?」聞きながら、とわこはドアへ向かった。田中は後ろについていた。「ほかには2名の技術者が知っている。彼らは社長に信頼された人たちだ。会社にも長かったのだ。お金をもらったら、私たち均等に分けよう。どうだい?」田中は説明していた。とわこは頷いた。「まずパスワードを探してみます」「よっしゃー!。実はとわこさん、私も続けたいが、会社と私たちのチームを買ってくれる人がいないのだ。みんながこのシステムだけほしいの。いつか私たちが必ず排除されるだろう。いろいろ考えた挙句、こう決めたのだ」「分かりました。おじさん、もしパスワードを見つけなかったらどうしますか?」田中を見つめながらとわこは言った。彼女は本気で心配していた。パスワードについて全く見当つかなかったのだ。田中は眉をひそめた。「君に会社を預けた社長は必ず何かのヒントを残している。戻ってゆっくり考えて探してね」「うん」会社を出て、とわこはタクシーを拾ってお母さんの所に行った。井上は料理の準備をしていた。「とわこ、弥は何用だったの?すでに分かれたじゃないか?」水を飲んでからとわこは回答した。「奏に殴られました。復讐しようと思って、私に奏を殺せって頼んできました」井上
手でとわこの肩を撫でながら井上が言った。「お父さんだから、とわこを害することはないだろう。昔お父さんと知り合ったころ、会社を興したばかりだった。結婚の時に結納金どころか、かえってお金を援助したの。とわこに損害を与えることがあったら、鬼になっても許せないわ」……月曜日。タクシーで常盤グループに向かった。常盤グループへは初めてだ。会社ビルはそびえたって、とても立派だった。タクシーから降りて、直接ロビーに向かった。「あの、すみません、ご予約はありますか?」受付から聞かれた。「ないですが、三千院とわこと申します。三木直美に連絡していただけないでしょうか」身なりの整えたとわこをみて、受付が広報部へ電話した。しばらくして、直美が降りてきた。エレベータを出た三木直美は傲慢そうに歩いてきて、ちらっととわこを見下ろした。「中絶手術が終わったばかりじゃないか?休まなくて大丈夫なの?」とわこを揶揄った。軽い化粧をしたとわこの顔色が悪くなかった。「直美、いろんな工夫をしてここまでやって、奏にお嫁さんにしてもらえるのか?」直美は怒らなかった。かえって勝利を勝ち取ったような笑顔をした。「私と結婚しなくても、君のそばにいるはずはもうないだろう。とわこ、子供を降ろすだけで済ますのは君への最大の恩恵だ。私なら、君を殺したかもしれない」「そうか、君は悪いことをいっぱいしたのか」「私を怒らせるおつもりか?今の君はまるでピエロだ」唇をまげて、直美は冷たそうに言いだした。「君の負けだよ」それを聞いて平気だったとわこは話題を変えた。「直美、奏の前でティアードスカート履いたことあるの?」話を聞いて直美は眉をうわ寄せた。「君は馬鹿だね。私は子供みたいにティアードスカートなど履かないよ。どうして聞くの?」「君が奏に嫌われる原因やっとわかった」口元をうわ寄せ、彼女の耳に近づいてとわこは言った。「奏はかわいいタイプの女が好きなの。それにティアードスカートを履く女を見るのが好きだ」冗談を聞いたみたいに直美はあざ笑った。「私は奏と寝たよ。君はまだだね。彼は女のティアードスカート姿が好きだ。それに姫カットの髪型も好みなの。そう、スカートの色はピンクが一番だ。もし君がこんな格好をしたら、奏は君のことが好きになるかもしれない」とわこは続けて言った