第12話

電話で弁護士にサインした離婚届を宗真に送ってもらった。そして、彼にメールを送った。「あなたたちを祝福する！さようなら！」

宗真に何の非もない。彼はただ、自分の愛を貫いただけで、たまたま私を愛していなかっただけなのだ。

もし私がもっと早くこの間違った結婚から目を覚まし、彼を解放し、自分も解放していたら、私たちはまた同席のクラスメートの関係に戻れたのだろうか。

残念ながら、彼には彼なりのこだわりがあり、私にも私なりの執着があった。

しかし、結局彼は彼が求めていたものを手に入れたのに対し、私は手放さざるを得なかった。

私はずっと依奈から彼女と宗真の結婚式の写真を待っていたが、最後まで彼女からのメッセージは届かなかった。

村人たちや子供たちが私の棺の周りで泣き崩れるのを見て、「泣かないで、私は元々長く生きられなかったのだから」と伝えたかった。

でも、誰かの手が私を引き戻すかのように、私はまた宗真のそばに連れ戻されてしまった。

本当に私が彼への執念を捨てきれないからなのだろうか？死んでなお、彼のもとに戻ってしまうなんて。

でも、私は死ぬ前にもう彼のことを愛していなかったはずだし、彼のことはちゃんと江依奈に返したのに。

彼を見た瞬間、本当に驚いた。

目の前の、疲れ切った、無精ひげを生やした彼は、私が知っている宗真とは違っていた。彼は自分の髪の毛一本すら丁寧に整えていたはずなのに！

彼はビールの空き缶の中に座り込み、酒を飲みながら何かを呟いている。私はふわりと近づいて、ようやく耳に届いた言葉に驚いた。彼が呼んでいたのは、なんと「箐美」だったのだ！

まさか、私が離婚届を送った後に、彼はようやく自分が本当に愛していたのは江依依ではなく、私だと気づいたというのだろうか？

もしそうなら、彼を二発ぶん殴り、「クズ！」と罵りたい気持ちになった。

宗真の元に一週間居続けた後、彼の母親や兄弟から彼がアルコール依存になった理由をやっと聞いた。

ああ、愛に目覚めたわけではなく、依奈に再び見捨てられたからだったのだ。

依奈のハーフの父親、大柄なMr.Johnがアメリカから帰ってきて、依奈と復縁したいと言ってきた。彼は友人に騙されて女秘書と関係を持ってしまったと話していた。それを聞いた依奈は、急いで白川家を出て行き、妊娠していた子供を堕ろして、Mr.Johnと共にアメリ