第11話

私はそこで中学校を新たに建てたいと思っていて、最良の教育施設と教員を整えれば、もっと多くの大学生が生まれるかもしれないと思った。

地元の政府関係者は私の計画を聞いて、全力でサポートすると約束してくれた。

村人は私の話を聞いて、涙を流しながら家にある卵やキャベツ、干し肉を持ってきて、感謝の気持ちを伝えてくれた。中には何も持っていないお年寄りは、私に跪いて感謝しようとした人もいた。

そんな素朴で優しい人たちを見ていると、私の心が少しずつ癒されていくのを感じた。

今していることに比べれば、愛や感情などはあまりにも狭い世界のように思えた。

私は村人の家に住み込むことにして、昼間は子供たちに授業をし、歌を教え、時にはゲームをして過ごすと、状態が驚くほど良くなってきた。

主治医は、こうした明るい気持ちを保ち、薬をきちんと飲めば、私の命が三ヶ月で終わることはないかもしれないと言ってくれた。

知らないうちに、ここに一ヶ月もいた。

この一ヶ月の間、宗真や依奈のことを忘れ、目の前の知識を渇望する子供たちだけを考えるようになった。子供たちの信頼ほど大切なものはないと思った。

依奈が電話をかけてきたとき、私は子供たちと「明日がもっと良くなる」という歌を歌っていた。電話を切った後、私は彼らに言った。「努力すれば、信じれば、明日はもっと良くなるんだよ」

子供たちはますます楽しそうに、声を大にして歌い続け、素晴らしい明日が本当に来るかのようだった。

ところが、依奈は諦めずに何度も電話をかけてきた。仕方なく私は外に出て、彼女の電話を受けた。

「箐美、今どこにいるの？」電話をつながると、彼女はすぐに質問してきた。

「何か用？」と私は淡々と聞いた。

彼女は声を弾ませて言った。「箐美、私、妊娠したの。宗真の子よ。だから早く戻って離婚して、私と赤ちゃんのために場所を空けて」

私は手で口を覆い、気持ち悪くなってきた。

「依奈、どうしてそんなことが言えるの？私が宗真と離婚しない限り、あなたの子供はただの不倫の子よ」

依奈は大声で怒鳴った。「あなた、何もわかってない。宗真はあなたを愛していないのに、何で彼を手離さないの？」彼女は怒った後、笑いながら続けた。「そうそう、宗真の両親ももう知っているから、私を実家に戻すように言ってるわ。私と赤ちゃんの世話をするって。

あなたは彼らが