Beranda / ロマンス / カッコイイ吹石さんはアプローチもお手の物 / 第35話 車の爆発の原因は分かったの?

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第35話 車の爆発の原因は分かったの?

紅葉はすぐに回り込むと、輝和の背中に車の金属片が刺さっており、背中全体が血まみれになっているのを見つけた。

さっき血の匂いを感じたのは、これが原因だったのか……

その光景に、紅葉の心がギュッと痛み、すぐに首に巻いていたスカーフを外して傷口に当て、血の流れを少しでも止めようとした。

「純平、タクシーを捕まえて!」

「分かった!」

純平はタクシーを捕まえようとしたが、丁度紘が輝和を迎えに来た。

この場面を目の当たりにした紘は険しい表情になり、純平に車を出して病院に向かうよう指示し、自分は現場の処理をするために残った。

車は病院へと急行する。

後部座席では、紅葉が輝和に寄り添い、彼の背中に手を当てていた。

スカーフはすでに血で真っ赤に染まっていたが、それでもまだ血が流れ続けていた。

輝和はこんなに重傷を負っているのに、その顔には依然として冷静な表情が浮かんでいる。

彼は背中に当てられている手が震えているのに気づき、横目で唇を強く噛みしめている紅葉をちらりと見た。

「車の金属片だ、別に弾丸じゃないんだから。緊張しなくても平気だ」

紅葉は小さく返事をしたが、彼の背中にこんな大きな金属片が刺さっているのを見て、どうしても気が休まらなかった。

すでに通知を受けて急診室で待っていた晴人は、白衣をまとい、どこか優雅な佇まいだった。

輝和の傷を一目見た晴人は、ベッドを指さして、

「浅い傷だから、ここで処置しよう。手術室を汚すのも面倒だし、後片付けも必要だろうしな」

紅葉「……」

その金属片はかなり深く刺さっていて、晴人がそれを引き抜いたとき、紅葉は肉が裂け、骨が見えるのを見て、心臓がもう一度跳ね上がった。

輝和が自分を守ってくれたおかげで、もしも彼がいなければ、自分がこんなに酷い状態になっていたかもしれない。

自分は輝和にまた一つ、恩を返さなければならない……

晴人は輝和の傷口を消毒しながら、のんびりと紅葉に尋ねた。

「輝和さん、その傷はどうしたんだ?」

「車が突然爆発したんです」

紅葉は視線をそらし、輝和の背中の傷を見るのをためらいながら答えた。

「輝和さんが私を守ってくれたおかげで、車の金属片に当たったんです」

晴人の目が一瞬光り、何かを理解したような表情を浮かべた。

おそらく、あの人がやったのだろう。

「おめでとう。また大当
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