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第7話

義母の態度が急変したことに驚いたが、どこか納得もしていた。

たとえ犬でも、長く飼っていれば情が湧くものだろう。私が死んで初めて悲しむくらいなら、なぜ生きているうちにもう少し優しくしてくれなかったのか?

「とりあえず、安紀子の物を片付けておくわ。あっちに行って使わない物があったら困るしね」

「もう片付けておいた」

川輝はソファに座り、無力な声で答えた。

義母は彼の返事を聞こえなかったのか、それとも納得いかなかったのか、彼を無視して自分で確認するために動き出した。

「川輝、ちょっと来て!」

彼女の叫び声に引き寄せられ、私もついていった。

ああ、子供部屋を開けたのね。そこで、私が川輝のために用意していた「サプライズ」を見たのだろう。

でも今となっては、そのサプライズも何の意味もない。

そこには、私が川輝のために手編みしたマフラーが置いてあった。

昨年の秋、川輝のSNSは「秋の第一マフラー」で溢れていた。彼は羨ましがって、夜遅くに私を連れてマフラーを買いに行った。

そして、彼はSNSに「妻の手編みマフラー」と投稿したのだ。

でも、そのマフラーを本当に手編みしたのは私だけが知っている。

私の両手の指は幼い頃、父親に折られたことがあって、治った後も日常生活には支障はないが、長時間細かい作業をすることはできなかった。

だから、そのマフラーを編むのに5ヶ月もかかったのだ。毎晩、彼が寝ている間に少しずつ編んだ一針一針だった。

「愛する夫へ、バレンタインのプレゼント、気に入った?でも、これで終わりじゃないよ。実はもう一つのサプライズがあるんだ。最近漢方薬を飲んで頑張った成果だから、ちょっと確認してからお楽しみを開けようね......」

川輝は私が残したカードとマフラーを抱きしめ、呆然と床に座り込んだ。義母がどんなに彼を引っ張っても、彼は動かなかった。

今さら、そんな深情けを誰に見せているんだ?

浮気していたときは、どうして少しもためらわなかったんだ?

私は川輝のそばで、彼の顔に何度も平手打ちをしようとした。彼の肉を食べ、血を飲みたいくらいの憎しみを抱えていた。

「川輝、しっかりして。私たちは安紀子と赤ちゃんを迎えに行かなくちゃいけないんだから」

姑は川輝を励まそうとしたが、その言葉が彼をさらに崩壊させた。

「子供はもういない。楽奈の母親が食
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