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渋々赴く見舞い-2

 バカ共が大人しくしてくれていたおかげで、予想よりも早く回復できた。 せっかく体調が戻ったのだ。ヴァニルとノーヴァがコソコソしている事には、暫く触れないでおこう。そう決めて、俺は片付けるべき事を片付けてゆく事にした。 まずはノウェルを見舞わなければ。そう思い、俺は分家の屋敷へ赴いた。ノウェルの母上に用があったので丁度いい。  屋敷の静けさに、俺は色々と察した。思っていたよりも、事態は悪くなかったようだ。 ヴァニルの愚行はおろか、侵入にすら気づいていないのだろう。周到なアイツの事だから、ノウェルの記憶さえ弄ったのかもしれない。 ノウェルに直接聞けば早いのだが、もしも記憶がなかった場合、これまた厄介になる。余計な事を言って、事を荒立てたくはない。 どう探ろうか思案していると、廊下の果てから小走りで寄ってくるノウェルが見えた。なんつぅ鬱陶しい笑顔だ。「やぁ、ノウェル。調子はどうだ?」「あぁ、ヌェーヴェル! 君がわざわざ分家《こっち》に来るなんて、一体どういう風の吹き回しなんだい?」「いやなに、お母上に少し用があってな。先んじて、お前の顔でもと思っていた。どんなに息を潜めても、お前はどうせ集ってくるからな。····で、なんだ··その、変わりはないか?」 俺は、言葉を選びながら慎重に探りを入れる。「至って好調だよ」「そうか、それは良かった」「君こそ、少し顔色が良くないようだけど····またあの2匹かい?」「お前は本当に敏いな。けど、原因はアイツらだけじゃない。少し忙しいだけだ」 俺とした事が、顔に出ていただろうか。確かにここ数日、学院の課題や父の使い走りで多忙だった。バカ2人の事も気掛かりで、神経がすり減っていたかもしれない。 しかし、それはこれまでと変わらない日常だ。特別、疲労感を覚えた事はない。なんならバカ共が大人しい分、身体的な負担は軽減されていたように思う。 「そうかい。な
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-03-17
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甘い血-1

*** ノウェルの態度がおかしい原因は、当然ながらヴァニルの蛮行であった。ヴァニルは、記憶の操作をしなかったのだ。それでも事が公になっていないのは、ヌェーヴェルを想うが故の結果である。 わざわざ恋慕う相手に、犯された事を知られたい者はいないだろう。ヴァニルはノウェルの心を利用し、あえて何もせずに苦しめる策をとったのだった。 そんな事とは露知らず、あえて問題に触れない事で、さも平和的な解決をしたのだと思っていたヌェーヴェル。ヴァニルの蛮行に心を痛めていたが、心までは傷ついていないのだと思い込み、ほんの少しだけホッとしていた。 例え記憶を消されていたとしても、その身に蛮行を受けた事実は消えない。ヌェーヴェルは、その事実から目を逸らしたのだった。 ヌェーヴェルは、実の兄弟ですら家督を狙い企てを起こす因子として認識している。しかし、幼い頃から兄弟の様に育ち、裏表なく接してくるノウェルの好意だけは疑うことがなかった。 ヴァールス家の嫡男として生まれたヌェーベルは、下心に塗《まみ》れた好意を押し付けられて育った。それ故に、いつもでも優しく愛情に満ちていた母と、バカ正直で真っ直ぐなノウェル以外に、心から信じられる者などいない。 愛のさえずりを薄ら寒いと感じ、幼少の頃から一蹴してきたヌェーベル。それでも、ノウェルが傷つけば痛める心くらいは持ち合わせている。 などと自覚していないヌェーベルは、面倒極まりない問題の解決を疑う事などなく、山積みの仕事をこなす事で頭が一杯になっていた。*** 離れでは、ノウェルの母上が日課の薔薇摘みをしている。 ノウェルの母・ローズは、公に知られていないが吸血鬼の末裔である。つまり、本人は知る由もないが、 ノウェルもその血を引いているのだ。 我が一族の特異体質に関係するのだろう、吸血鬼と縁が深かったヴァールス家では、先の戦い以前から親交があった。なので、本家では吸血鬼にまつわる特殊な事情の管理を国から任されている。 今はもっぱら、俺の担当になりつつある管轄。希少価値の高い生き残りと言っても、正体を隠して暮らしている吸血鬼は人に
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-03-18
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甘い血-2

 我がヴァールス家は、元より吸血鬼に好まれる血を有しているらしい。普通の人間よりも血の濃度が濃くて栄養価が高いのだとか。 本来、吸血鬼との関わりは本家しか持たない。だから、本家の人間以外は、吸血鬼の存在など噂程度でしか認識していない。だが、稀にローズのようにヴァールスの血筋と結ばれることがある。そういった場合に、支援や管理をするのも本家の役割なのだ。 俺の場合、アイツらとの関係はしくじっただけの話で、愛でも恋でもない不毛なもの。本家の面汚しもいいところだと思っている。 だが、本当に情けないけれど、今更どうしようもない。こんな身体に成り下がった今、すぐにアイツらと離れるなど気も身体も狂ってしまう。 だから、せめてもの罪滅ぼしに、今はできる仕事をこなしていくしかないのだ。 それにローズの話はいつだって興味深い。人も人外も関わりなく、学ぶ事が多いのは有難い事だ。 何より、ローズは理性的で夫であるウィルを一途に愛している。その姿は人間と相違ない。本能にのみ従って生きているアイツらとは、同じ種族と思えないほど違う。「日々改良を重ねているのですが、味や成分など、本物の血液との差異は埋まってきていますか?」「そうですわね。ほとんど差異はないのですけれど····ただ1つだけ、どうしようもない事がありますの」 頬を赤らめ、詰んだ薔薇に口付けて目を伏せるローズ。 淑女に対して愛らしいという表現は失礼かもしれないが、まさにそういう雰囲気を醸し出している。まるで、その薔薇に恋をしたためているかのようだ。「何ですか?」「とても甘い“恋の成分”と呼ばれるものです」「それはまた····。恋とは随分と厄介ですね」 本気なのか冗談なのか、見て取れないのが厄介でしょうがない。「ふふふ、そうかもしれませんね。でもね、これが何よりのスパイスになるのですから譲れませんわ」「そうですか。これは幾ら研究を重ねても··
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-03-19
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甘い血-3

「ヌェーヴェル!」 本館の方へ戻ると、ノウェルが駆け寄ってきた。そして、わざわざ俺の手を握り、鬱陶しいほど瞳を輝かせる。「またお前か。さっき会っただろうが」「何度だって会いたいさ。それより、母様には会えたのかい?」「ああ、用も済んだし帰るよ」 見るからにしょぼくれるノウェル。子犬のような潤んだ瞳に、僅かながら罪悪感を覚えてしまう。「君はいつも忙しそうにしているね。そうだ、この薔薇を君に」「こういう物は女にくれてやれ····って、これはお母上の薔薇か?」「そうだよ。とても甘い香りがするだろう?」 確かに、嗅ぎ覚えのある香りだ。だから、そうなのかと確かめたわけなのだが。「そう言えば、君からも同じような香りがするね。ああ、ヌェーヴェルはまさに“薔薇の君”だ。我が家はこの薔薇で埋め尽くされているから、鼻が慣れてしまったのかな。今の今まで気づかなかったよ」 近い。とにかく近い。首筋を嗅がれた時はヒヤッとした。アイツらに齧《かぶ》りつかれる時のような感覚に陥り、身体が勝手に硬直してしまう。 それよりも、これは偶然なのか? いや違う。この世に偶然など存在しない。起こる事象は全て必然だ。 ノウェルの言う、俺から発している甘い香りと、この薔薇の香りが同じだとするのなら、吸血行為と関係があるのではないか。俺たちのそれが、恋だのと戯れ言を吐《ぬ》かすつもりはないが、全くの無関係という事もないだろう。 そうするとだ。もしやこの薔薇、ローズが言っていた『恋の成分』とやらが含まれているのか? これは一体どういうことだ。くそっ、考えがまとまらない。「ノウェル、この薔薇は····お母上はいつからこの薔薇を?」「そうだなぁ····10年くらい前かな。確か、父様が研究に明け暮れて、家に帰らなくなった頃からだよ」「···&m
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-03-20
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甘い血-4

 寂しさを紛らわせる為、ローズは薔薇を育て始めた。結婚前、ウィルが会う度に贈っていた思い出の花。名と瞳の色と同じ、紅い薔薇《ローズ》を。 そして、ローズが丹精込めて育てた薔薇には、他とは決定的な違いがあった。それが原因で、この薔薇は特有の匂いを放っていたのだ。その匂いは、吸血鬼にしか嗅ぎ取れないもので、人間の俺やウィルには知り得ないものだった。「彼の血液をね、薔薇に吸わせてみたの。なんとなく、本当にただ、なんとなく····」 どちらかの血液だとは思ったが、やはりウィルのものだったのか。なるほど、俺にも嗅ぎ取れたわけだ。 それは、ある可能性を秘めていると証明することになる。認めたくはないけれど、現に俺にも嗅ぎ取れてしまったのだから。まぁ、それは追々考えるとしよう。「主人から採取していた血液を飲んで、グラスに残った数滴を水に混ぜたの。薔薇《はな》に想いを馳せてしまったのかしらね。薔薇を彼だと思って、大切に育てたかったのかもしれないわ」 と、ローズは言った。どういう原理なのかはわからないが、水やりの時にウィルの血液を少し垂らした水をやると、甘い“恋の成分”の匂いがするのだそうだ。 何はともあれ、これで研究が飛躍的に進展する筈だ。 ローズのそれは病と言っても、吸血を我慢しすぎた所為で摂食障害を起こしているだけなのだ。彼女が、ウィルを守る為に食事を拒んだ結果だ。 分家の人間の血液生成能力は、本家に比べればかなり劣る。食事として吸血を続ければ、ウィルの体には相当な負担がかかるだろう。 従来ならば、本家の血筋の者を充てがうのだが、ローズが頑なにウィル以外の血は吸わないと言い張ったのだ。それならば作ろうと相成ったわけだ。ローズの病は、血液を充分に摂れば治るものらしい。 ウィルの血は、血液過多になるのを防ぐため採血したものしか飲まない。ローズが、ウィルを危険に晒さないため、固く心に決めた事なのだ。 そもそも、吸血鬼といえど普通の食事を食べられないわけではない。ただ、味を感じず栄養にもならないので必要がないのだとか。まったく、厄
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-03-21
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血と想いの繋がり-1

 俺が人様の役に立っている間も、奴らは俺の吸血に明け暮れていた。翌日に響かないよう加減できなければ、容赦なくお預けをくらわせると言ってやったら、多少なりとも加減を心掛けていたようだ。 だが、数日もすれば結局だった。ノーヴァは相変わらず血を啜り放題だし、ヴァニルは吸血に留まらない絶倫っぷり。 まぁ、期待はしていなかったが。それでも、1週間くらいは頑張れよと呆れてしまった。 そんな中、ヴァニルは数日に一度、吸血だけで終える日がある。あまり想像したくないが、それにはきっとノウェルが関わっているのだろう。 都度、記憶を弄られてさぞ大変だろうに、ワケも分からぬまま身体が変化していると気づい日には····。ノウェルの心境を想像しただけでゾッとした。 そちらに回す手がない今、ヴァニルを問い詰めないよう徹したけれど、そろそろ潮時ではないかと感じている。心底面倒だが、今抱えている仕事が片付いたら対処するとしよう。*** 戯れを終え、ヌェーヴェルの部屋から出てきた2人。 ノーヴァはつまらなそうに唇を尖らせ、どうにも様子のおかしいヴァニルに尋ねる。「まだノウェルにちょっかい出してんの?」「····貴方が言ったんでしょう、邪魔者だと。だから、私が処理しようとしてるんじゃないですか」 ゲンナリとした表情で言うヴァニル。しかし、気怠そうな表情の裏に隠した甘美さに、気がつかないノーヴァではなかった。「そう····ま、好きにしなよ。でもさ、ヴェルが怪しんでるよ」「そうですね。気をつけます」「まったく、あんなの馬鹿でもわかるよ。絶倫のお前が血を吸ってはい終わり。そりゃ気づくでしょ」「はは、確かに。と言っても、ヌェーヴェルに言われた通り加減していただけなんですけどね。抱き潰すと怒るくせに、彼の我儘も困ったものです」 ヴァニルは、ふと高い天井を見上げ、大きな溜め息を漏らした。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-03-22
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血と想いの繋がり-2

 深夜2時を回った頃、ノーヴァはヌェーヴェルの部屋へ忍び込んでいた。 数時間前、ヴァニルに気を失うまで犯されたヌェーヴェル。今日も今日とて死んだかのように眠っている。 これは好機《チャンス》と言わんばかりに、ノーヴァはベッドへ潜り込む。 しばしヌェーヴェルの寝顔を眺め、前髪をサラリと指で攫った。 月明かりに影を落とすほど長いまつ毛や薄桃色の薄い唇、稀に見る端整な顔立ちだ。ノーヴァは、吸い込まれるように瞼へキスをした。「んん····」 ヌェーヴェルがぼんやりと目を覚ます。ノーヴァは、弛んだ口角をきゅっと引き締めた。「やぁ、ヌェーヴェル」「ん····なんだノーヴァか。······寝ろ」 寝ぼけたヌェーヴェルに、ギュッと抱き締められるノーヴァ。小気味よく背中をトントンと叩かれ、完全に寝かしつけの体勢へ持ち込まれた。ウトウトと瞼が落ちてゆく。 ノーヴァはハッと気づく。添い寝をしに来たのではない事に。ましてや、寝かしつけられるなど言語道断。子供扱いの極みではないか、と。 再び眠って重くなった腕を退かし、布団へと潜り込むノーヴァ。ズッと履物を下ろし、ヌェーヴェルのモノを咥える。「······んっ····はぅんっ!?」 ヌェーヴェルは快感に驚き、今度こそしっかり目を覚ました。投げ飛ばす勢いで毛布を捲り、自分のブツを咥え込むノーヴァを凝視する。「おっ、おまっ、お前! 何シてんだよ!? 寝込みを襲うとか····バカっ! んぅっ····やめっ」「····うぅ
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-03-23
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血と想いの繋がり-3

 ノーヴァは俺に跨り、豊満な躯体をこれでもかと密着させてくる。動揺している俺の顎へ指を掛け、クイッと持ち上げた。「こっちのほうが喜ぶのかなって思ったんだよ。男に興味無いとか言ってたらしいし」「い、言ったけど、そういう事じゃ····」「あ。それとねぇ、昔の約束なんてボク知らなぁい」 普段と変わらない口調なのに、艶やかな微笑を浮かべてねっとりと話すだけで、随分と雰囲気が変わるものだ。 「知ってんじゃねぇか」 呆れて言葉遣いが荒れた。貴族らしい振る舞いを心掛けているのだが、コイツらと関わっていたらつい素が出てしまう。「はぁー··お前さ、何考えてんの? 何がしたいんだ? 俺の尊厳イジめんじゃねぇよ····」「尊厳··か。んー······ヴェルって童貞だよね?」 俺の顔をまじまじと見つめ、溜めに溜めて放った一言がコレ。何なんだコイツは。 何でどいつもこいつも、デリカシーの欠片も無いんだ。そもそも童貞の何が悪いってんだ。くだらない女にくれてやるくらいなら、一生童貞のままでいいじゃないか。「な、なんで知ってるんだよ」「わぁ、本当に童貞だったの? ウケる〜」「····出てけ」「はぁ?」「出てけよっ!! どうせ俺は童貞だよ! 顔が好きだの、中身とのギャップだの、金目当てだのってロクな女がいねーんだからしょうがねぇだろ! 俺だってさっさと卒業してぇよ! でもそんなの好きな女とヤリてぇだろ! 童貞が何だよ、悪いのかよ!?」 あぁ、盛大に心の内をぶち撒けてしまった。終わりだ。絶対に笑われる。もういっそ殺してくれ····「じゃあ、ボクで卒業していいよ」「&mid
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-03-24
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血の真実-1

──コンコンッ 静かなノックの音に驚く。俺は、ノーヴァにつられて扉の方を見た。「やめておきなさい、ノーヴァ」 いつの間に来たのか、開け放たれた扉へ寄り掛かったヴァニルがノーヴァを制止した。 卒業の機会《チャンス》と覚悟を奪いやがって、と言いたいが、声を荒らげるような雰囲気ではない。ヴァニルの深刻そうな様子に、心臓がドクンと嫌な跳ね方をする。「ヴァニル····どういうつもり? 何邪魔してくれてんの」 ノーヴァが睨みをきかせて言った。けれど、その鋭い視線にも怯む事なく、ヴァニルは意味のわからない事を言い出す。「今のまま彼と交われば、確実に血の味が変わりますよ」「······何それ。そんなわけないでしょ」「まったく、貴方は未だ自覚がないんですか?」 やれやれと溜め息を吐くヴァニル。ムッと頬を膨らませているノーヴァと交互に見て、俺はイラつきをぶつける。「お前ら、さっきから何の話してるんだよ。俺にはさっぱりなんだが」「お前は知らなくていいよ」「え····俺、当事者じゃないの?」「ははっ、しっかり当事者ですよ。それはもうガッツリと」「だよなぁ。そうだよなぁ。で、俺は知らなくていいと?」 ノーヴァは苛立ちながら、何故かまたモジモジし始めた。頬を赤らめて、どういう感情なんだよって表情《かお》をしている。 ヴァニルは、ノーヴァを揶揄うように薄ら笑み、呆れた目を俺たちに向ける。「ヌェーヴェル、貴方は我々の事をどう思っていますか?」「どうって、何だよ唐突に。漠然としてるな····」「ヴァニル、はっきり言いなよ。甘い血は、こ、恋の証なんでしょ」「ふふっ、そうですよ。ノーヴァ、貴方の初恋ですね」「ハツコイ·&mid
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-03-25
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血の真実-2

 甘い血を求めるのは吸血鬼の本能。ローズが言う恋の成分を含んだもの、それを探知する為の能力らしい。 けれど、ほんのりと甘く絶品なのは片想いの間だけ。両想いになると、喉が焼けるほど甘く感じるようになる。曰く、恋い慕う人間の愛を手に入れる代償なのだと言う。 それはおそらく、人間と吸血鬼が交わる禁忌への戒めでもあるのだろう。混血は禍いをもたらすという、古代人の意味不明な迷信に過ぎないが。現に、ノウェルは特段禍いの種になどなっていないのだから。 だが、より甘くなるなら代償とは言わないのではないだろうか。吸血鬼の感性はよく分からん。「なぁ、なんでもっと甘くなるのがいけないんだ? 吸血鬼って甘いの苦手なのか?」「いえ、本当に喉が焼けるんですよ」「はぁ!? いや、待て。ローズの喉は焼けてないぞ。そんな話、一度も····」 俺が取り乱すと、ヴァニルは不機嫌そうに顔を歪めた。「チッ··ローズって誰ですか? その方の事は知りませんが、きっと喉は焼け爛れている筈ですよ」「そんな事····」 愕然とした俺を見て、歪めていた表情を戻したヴァニル。今度はとても穏やかな表情で、そして、慈しむような声で囁くように言葉を置く。「それでも飲み続けるという事は、よほど番を愛しているのでしょうね」「番って····。つぅか、喉が爛れて飲めるものなのか?」 半信半疑な俺を見て、ヴァニルはフンッと鼻を鳴らした。「まぁ、吸血鬼ですし回復はお手の物ですから」「なるほどな」 納得している俺に、ヴァニルは注釈を添えるように言う。「····ただ、尋常ではない痛みに耐えている筈ですけどね。何度も自ら焼く覚悟、それはもう至極の愛ですよ」 うっとりとした表情を浮かべ、胸の前で指を絡めて語るヴァニル。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-03-26
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