あのチャットを見た時、私は相当なショックを受けた。私に初恋の恋愛歴があると結婚前に既に高木颯太に伝えていた。颯太は気にしないと返事した。私を抱きしめて「紬希ちゃん、あんたの未来は俺だ。ずっと一緒にいるつもりだよ」と感動的な言葉を言った。今チャットを見たところ、私が処女じゃなくて汚いと嫌われてるなんて、付き合い初めた当初、伝えておいたのに。当時気にしないって表明した高木は今更私を嫌ってるなんて想像にもつかなかった。私はこぶしを握り締めて決意をして、バッグにある健診報告書を収めた。「紬希ちゃん、俺、頭が痛い。酔い覚ましスープをお願い」颯太の寝言かのような声が耳に届いた。私は即時に起きて、酔い覚ましスープを飲ませ、彼の額を撫でていた。颯太は私の手ひらの暖かさに未練がましそうに、私を引っ張って放そうとしなかった。「紬希ちゃん、ありがとう。手間増やしちゃってごめんね」泥酔したとしても私のこと気にかけてる颯太を見て、私はやっとほっとした。だが、やはり聞き確かめた。「颯太さん、私のことを嫌がってない?」「どうして私と子供を作らないの?」颯太はため息をついて笑った。「紬希ちゃん!勿論嫌がってなんかないよ。ただ僕は今子供が欲しくないだけ」「あいつがあの男とどれだけセックスしたかと思うと、気持ちが悪い!」颯太が友達に不満を発散したチャットを見たことがあるけど、自分の耳で聞いたところ、私はやはり胸が張り裂けそうなこころの痛みを感じた。深く息を吸って、颯太を支えてベッドに寝かせてから、私は客室に行った。ベッドに横になって、もう離縁しようかとの考えが浮かび上がってきた。今だって汚いと嫌ってるじゃん。私が年取ると一層ひどくなるだろう。生涯見守るなんて話にならない。颯太が私と結婚して以来3年間、ずっと我慢してるって、彼を散々苦労させたんだな。私は気さくな人間だ。受け入れられない以上、無理する必要はない。翌朝、私は離婚協議書を書いてておいたが、颯太は急にかかってきた電話に出て、急いで出かけてしまった。「お客様からの打合せが入った。今日忙しそう!」ちょっと呆然とした後、私は「仕事は大切だ。お昼に時間が空いたら、用事があるんだよ」と応じた。丁度その折、急いで出かけた颯太は聞き取れたか分からなかった。仕方
最終更新日 : 2024-10-10 続きを読む