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第0040話

綿は雪蓮草をロビーに持って行った。

ロボットがすぐに近づき、雪蓮草をスキャンした後、興奮した調子で言った「わぁ、闇市で探されている雪蓮草ですね!」

綿は手を叩き、腕を組んだ。

ロボットが再び質問した「M様、どこで雪蓮草を手に入れたのですか?」

雅彦は笑顔で答えた「処分予定の廃棄物の山からね」

ロボット「……」

雅彦はロボットを見つめた。ロボットの画面が乱れた星形のパターンに変わり、続いて心電図のような表示になった。

どうした?

故障したのか?

マジか、M基地に長くいるが、ロボットがフリーズするのは初めて見た。

大丈夫かな?

ロボットはシステムを再起動し、再び動き出した。そして大きな目をキラキラさせて言った「一度倒れて再び目覚めましたよ!雪蓮草はM様のところにあったんですね!」

雅彦は苦笑した。ロボットまでフリーズさせるとは。

「ボス、どうするつもり?」雅彦が尋ねた。

綿は雅彦を見つめ、微笑んだ。

彼は目を細め、その意図を理解できなかった。

売るつもりか?

「儲かったぞ、儲かった!」雅彦はその場で跳ね回った。

200億円!この200億円で数えないくらいの面白いものを開発できる!

「売らないよ」綿が言った。

ガーン!

雅彦は頭を殴られたような感覚を覚えた。

売らない?ゴミ捨て場にあったものを売らないでどうするんだ?

「私は使うつもりよ」

そう言いながら、綿はスクリーンを見て、静かに言った「雪蓮草を封印して」

闇市では、ある物を封印するということは、それが特定の人に所有されたことを意味する。

このタイミングで雪蓮草を封印するとなると、闇市のやつらは発狂するに違いない!

雅彦は深く息を吸い込んだ。ボスがそう言うなら、封印するつもりだった。

操作パネルに向かい、数分後、闇市は騒然となった。

「ビッグニュースだ!誰かが雪蓮草を手に入れたぞ!」

「200億円の価値がある雪蓮草が3分前に封印された!誰が手に入れたのか?」

病院で。

嬌はこのニュースを見て、立ち上がった。

雪蓮草が他の人に買われたって?!

そんな!

「明くん……」嬌は心配そうに輝明を見た。

輝明は目を閉じて休んでいたが、彼女の声に目を開けた。その目は赤く、涙がこぼれ落ちた。「もう終わりだわ」

輝明は眉をひそめた。何が終わりだ?どうして急に泣いて
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