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第0047話

綿はポテトチップスを食べながら、思わず笑みをこぼした。

陸川お嬢様は表向きでは威張り散らして、雪蓮草を手に入れたと言い張り、M様とも友達だと吹いていたが、実際にはこんなことをしているなんて、人を名誉ある地位にすると言っていたのか。

綿は最初は断るつもりだったが、相手が嬌だと知ると興味が湧いてきた。

長い間、嬌が気に入らなかったが、これまで何もできなかった。

小さないたずらくらい、罪にはならないだろう。

そう思って、綿は基地のアカウントにログインし、自らその人物とチャットを始めた。

M「200億」

L「たかが200億、雪蓮草を手に入れられるなら、それくらいどうってことないですよ」

M「会って話そう」

L「いいですよ!」

M「ボスを連れて来い。直接話をする」

L「どうしてですか?」

M「夜の八時、闇バー999号室。遅れたら待たない」

そう言って、綿はログアウトした。

相手の男は困惑していた。

雅彦はパソコンの画面のやり取りを見て、口元が緩んだ。

あの輝明を愛する純粋な女の子がログアウトし、代わりに小悪魔のような綿が戻ってきたのだ。

これから逆襲して、ここ数年の屈辱を返すのだ。

そう思うと、雅彦は唾を飲み込み、嬌のために心配した。これは運を祈るしかないのだ

……

その夜。

横浜に突然小雨が降り始め、綿は暗めの紫色のパガーニから降り、バーに入ろうとしたとき、嬌にぶつかった。

嬌は傘をさして道を見ていなかったので、綿にぶつかり、顔を上げると怒鳴った。「目が見えないの?」

傘を取り除くと、目の前に綿がいることに気づき、さらに怒りがこみ上げた。「桜井、なぜここにいるの?」

綿は目を細めた。傘をささずにいたので、肩が濡れていた。今日の綿は黒のTシャツにジーンズというカジュアルな格好だった。

「陸川さんこそ、何をしに来たの?」綿は「闇バー」の看板を見上げて、「陸川さんは清純派のイメージを守っているはずじゃない?こんな場所に来るなんて」と冷静に言った。

嬌は確かにバーにはほとんど来たことない。輝明のために清純派を装い続けていたからだ。

「友達に会いに来たんだわ!」嬌は腕を組み、得意げに答えた。

「友達?どんな友達?」綿は興味を引くように尋ねた。

「この友達の名前を聞いたら、驚くよ!」嬌は綿を睨み、自信満々で言った。

綿は耳を傾
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