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第7話

安彦と会社を出たばかりのところに、彼の両親が家の前に到着したという連絡が入った。

「遥ちゃん、どこにいるの?もう着いたわよ」

「お父さん、お母さん、遥は今僕と一緒に会社にいます。玄関で少し待っていてください。すぐに帰ります」

安彦が私の手から携帯を取り、両親に代わりに答えた。

安彦の唯一の取り柄は親孝行なところだ。

安彦の両親はいつも開明的な人たちだった。

以前、私が安彦と菜々実のことで喧嘩した時も、安彦の母は私の味方をしてくれた。

でも今回は、安彦との離婚を勧めてもらうよう頼むことになる。

「お義父さん、お義母さん、こう呼ぶのも今日が最後です。

安彦との離婚を決めました」

安彦の母は一瞬呆然とし、何かを思い出したように太ももを叩いて私に尋ねた。

「遥ちゃん、お母さんにはっきり言って。また菜々実があなたと安彦の仲を引き裂こうとしたの?」

「あの子は小さい頃から安彦と一緒に遊んでいただけで、ちょっと依存しているだけだ。数年後に恋愛して結婚すれば、すべて解決するさ」

安彦の父も同意した。

安彦は頭を下げたまま横に立ち、一言も発しなかった。

私は少し笑った。

「おじさん、おばさん。安彦は事前に何も言ってなかったんですか?菜々実が妊娠したことを」

「あの子ったら、結婚もしていないのに軽々しく妊娠して。父親が誰なのかも分からないなんて」

「父親は......もちろんあなたたちの息子の安彦ですよ。おじさん、おばさん、もうすぐおじいちゃん、おばあちゃんになれますね」

私は皮肉な表情を浮かべた。

安彦の母の顔が一瞬で青ざめた。

安彦の父はさらに立ち上がり、自分のベルトを外して、激しく安彦を打ち始めた。

打ちながら叫んだ。「お前をこんなに大きくしたのは、浮気させるためじゃない!このバカ息子、殺してやる!」

安彦の母も叱り始めた。「安彦!自制心がないの?菜々実はあなたの妹でしょう。あなたには妻がいるのよ!」

「お父さん、お母さん。もう言わないで。悪かったです。ただ遥を説得するのを手伝ってほしいんです。離婚したくないんです」

安彦は顔を覆いながら、両親に説明した。

安彦の母が私を見た。

「遥ちゃん、あなたはどう思う?うちの安彦があなたを裏切ったのは事実よ。離婚しても、やり直すにしても、叔父さんと私はあなたを支持するわ」

「そうだ。も
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