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第 0308 話

中村悦織のところに目を向けて、彼女はまず電話を指して、それから外の方へ少し指した。

中村悦織はわかったのようにうなずいた。「気をつけてね、正月は人が多いから」

この店は通りの突き当たりにあったため、その先へ進むとほとんど人がいなかった。あまりに遠く行かなかった瀬川秋辞は「さっき何言ったの?」と聞いた。

「風水師もう見つかった。明日祖父に新しいお墓を見せるように帰っていく。俺は朝6時に鹿児島へ行く飛行機を予約しといた。あなたも早めに荷物とか何とか準備しといてね」

瀬川秋辞「??」

彼女は薄野荊州がわざとだと疑っていた。

「お正月にお墓を移すなんて、そうする人がいないでしょ」

「今度ただ風水師にい
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