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第 0307 話

朝からぼんやりしてきた江雅子は、薄野荊州が出かけようとしているのを見て、「どこへ行くの?」と尋ねた。

「会社」と返事された。

薄野グループの休みは明日から始まるが、今日は2つの総括会があるため、行かなければならなかった。

江雅子はいらいらして彼の後ろ姿をにらんだ。「じゃ、後で秋辞を送ってきて。新年なのに、彼女一人であの冷たくて小さいアパートにいたら、きっと寂しいでしょ」

昨夜瀬川秋辞が帰りたくないと言い張っていたことを思い出して、薄野荊州は無表情の顔がさらに冷たくなった。「心配無用だ。彼女自分が寂しいと思っていないくせに」

「あのね…」彼の言葉に怒られた江雅子は心臓さえも痛くなるようだった。「
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