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第3話

姉は病院に数日しか入院せず、すぐに呼び戻された。

養母は胎盤を食べた後、とても元気になったようだった。

家に戻ると、養母はお茶を飲んでいた。彼女は姉に声をかけ、私は一人で階段を上がった。隣の部屋から女性の泣き叫ぶ声と殴る音が聞こえてきた。

「許してください、もう逃げませんから」

その言葉を聞いた東一は、さらに平手打ちを加えた。「くそ、優しくしてやったのに恩知らず、自ら苦しみを招いたんだ」

そう言いながら、木の棒を振り上げ、あの女の足を激しく打ちつけた。

あの女の足の骨は折れ、異常な角度に曲がっていた。

しかし東一は手を止めるどころか、さらに激しく彼女を殴り続けた。

彼は疲れて、荒い息を吐きながら、しゃがみ込んだ。

その時、その女が私の方に這いよってきた。

顔中血だらけで、舌足らずに言った。「助けて、お願い、助けて」

私が口を開く前に、東一が近づいてきた。

あの女の髪を掴み、私に笑いかけて言った。。「どうした、お前も逃げたいのか?」

力を入れて、彼の顔の肉が震えていた。

彼の全身が醜く歪み、まるで地獄の犬のようだった。

この女は数週間前に来た新人で、連れて来られた時から警察に通報すると騒いでいた。今回もまた逃げ出して捕まったのだろう。

私はその状況を見て、冷静さを取り戻し、笑って言った。「まさか、私はそんなバカじゃないですわ。

私はもうあなたのものです。あなたの言うことなら何でも従います」

姉は帰る前に、絶対に東一を怒らせないようにと注意していた。

東一は眉を上げただけで何も言わなかったが、私の目の前で、トゲのついた木の棒に持ち替え、あの女の背中を打ち続けた。血が飛び散り、私の顔にも温かい血しぶきがかかった。

彼は打ちながら、私を見ていた。

これが見せしめだということは分かっていた。

しかし私は一歩も引かず、ただ足を抱えて震え、怯えた様子を演じ続けた。

東一は満足げだった。

この光景が彼を刺激したのか、彼は突然あの女の服を剥ぎ取り、自分のズボンも脱いだ。

あの女の泣き叫ぶ声も無視して、無理やり彼女を犯した。

上下に動く男を冷ややかに見つめながら、吐き気を感じた。

騒ぎが大きすぎて、外の人にも聞こえた。

養母が上がってきて、状況を見ても眉一つ動かさず、ただ「ほどほどにしなさい。本当に殺してしまったら、あれだけのお金が無駄になるわ」と言った。

東一は嘲笑って言った。「心配するな、必ず孫を抱かせてやる」

養母はその言葉を聞くと立ち去り、さらにドアまでしっかりと閉めた。

東一はまた動き始めた。

彼の下の女の目には、絶望しか映っていなかった。

ここでの女は三種類いる。養女として引き取られた者、買われた者、そして自ら望んで来た者だ。

しかしどの種類であっても、所詮は子を産むための道具で、人権など一切ない。私たちのような力も権力もない女は、飼われている家畜と変わらない。

警察に通報した人がいなかったわけではないが、養母と東一の手際は想像以上に巧妙で、A市での彼らの地位で、この事態を揉み消すのに十分だった。

東一の父さんが死んでから、養母はますます手に負えなくなった。養母は胎盤を好み、東一は好色漢で、この家はまさに女性にとっての地獄と化していた。

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