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第11話

養母は信じられない様子で私を見つめ、まるで化け物を見るかのようだった。

「暖菜、自分が何をしているのかわかっているの!あなたは下半生を刑務所で過ごすことになるのよ!」

私は養母を振り返って一瞥して言った。「安心して、お母さん。あなたの後始末は既に済ませてあるわ。あなたが警察に通報した瞬間、共犯者たちも捕まるでしょう」

私は二人だけに聞こえる程度まで声を落とした。

「私があなたのために手配した精神病院には、あなたが害した精神を病んだ女の子たちがいるわ。

そして刑務所には、あなたが送り込んだ人たちがいる。彼らがあなたと東一を見逃すと思う?

お母さん、どこにいても逃げられないわよ。

養母はもう言葉が出なかった。ただ茫然と私を見つめるだけだった。

突然、彼女は悲しげな様子になり、自分の運命を悟ったかのように泣き叫びながら懇願した。「私はあなたに優しくしてあげたのに、どうしてこんなことをするの?もう一度チャンスを下さい、許して、お願い」

私は冷ややかな目で彼女の醜態を見つめ、深い瞳に光を宿らせながら言った。「お母さん、因果応報よ」

私と養母の判決は間もなく下された。

私は捜査に協力的で、脅迫された被害者という立場だったため、情状が軽く、懲役1年の判決を受けた。

一方、養母と東一は人身売買や殺人など複数の罪で無期懲役の判決を受けた。

養母の精神状態が悪化していたため、裁判所は1年間の精神病院での治療後に服役することを命じた。

養母が精神病院に入院した日、彼女が傷つけた女の子たちが窓辺に立ち、彼女を凝視していた。

すべてが終わった。

1年後、私が出所した日、見覚えのある人が私に向かって走ってきた。その傍らには子供がいた。

「暖菜、おかえりなさい……」

私は一瞬驚き、この瞬間、心から笑顔になれた。

朝日が昇り、最初の光が地上に差し込む瞬間、万物が眠りから目覚める。ほんの一瞬の輝きだけれど、それは長い時を待ち続けた末の光だった。

(終)
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