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第18話

3年後。

兄と同じ学校に入った。

だけど、ある悪夢のような映像を見つけた。信じられない悪夢だ。

映像には耀司が殴られ、恥ずかしめられ、トイレで閉じ込められ、チョークの粉を食べさせられている。

彼は何度も助けを請うが、偉そうに立っている龍治、かつて最も愛した兄は、ただ冷たく笑っている。

大きく息を吸おうとしたけど、まるで神様が僕をからかうように、周りの空気が次々と抜けていく。

息ができないほど苦しんだ。

僕が離れた後、一番好きな兄は僕が好きな人をいじめていた。

まる3年間。

兄、お前はそんな人じゃなかったのに。

彼に問いた、なぜなのか。

彼はただ冷たく僕を見て、「お前は男だ。彼が女みたいに見えても、好きになるな」と言った。

それが彼の理由だった。

その日、二人で殴り合いになった。ママもパパも止められなかったし、お互い手を抜かなかった。

最終的には二人とも病院に担ぎ込まれた。

僕は腕と足を骨折し、龍治は顔をボロボロにされて、僕がプレゼントしたランニングパンツが血で染まっていた。

その日から、彼とは一切話さなくなった。

みんなは、「お前のためだ。ろくな人間にならないように」と言った。

でも、どんな人がろくな人間なのか?

ただ男が好きなだけじゃないか?

だったら、見せてやる。

それでゲイバー、カラオケに出入りし、タバコを吸い、酒を飲み、ケンカを売るようになった。

みんなが嫌がることを全部やってみせる。
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