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第16話

「花綺さん、智博が海外に行くって」

「逮捕に移るんだ」

甘絵は何か言いかけたが、私は容赦なく電話を切った。

私は耀司を警察署に連れて行った。

同僚が彼を尋問している間、私は智博の住処と咲希の墓地に向かった。

智博の部屋からは同じ種類のジャケットを見つけ、それが事件現場で見つかったボタンと同じだったが、これは新品だった。

甘絵は渋い顔をした。「花綺さん……」

「掘り起こすんだ」

私たちは咲希の墓石を掘り起こし、下にある磁器の破片は確かに新しいものだった。

そして予想通り、

中にプラスチック袋に包まれた赤いドレスが入っていた。

技術課がドレス上の人体組織を検査した結果、すべて耀司からのものだった。

真相は徐々に明らかになってきた。

私は耀司に尋ねた。「なぜ龍治が紗奈を殺したと言ったんだ?」

「知らない。見たのがそれだけなんだ」

いくら尋問しても、彼の答えは変わらなかった。

私は耀司が何かおかしいことに気づいた。

私たちはカウンセラーを呼んで彼をカウンセリングさせた。

しかし、彼は幻覚症状があることが判明した。

私たちは精神疾患のある患者に期待することはできない。

そこで智博への尋問を強化した。

彼は耀司が犯人だと主張し続けていた。彼が発見した後、怖くなって逃げたと言っていた。

なぜその時点で言わなかったのか尋ねたが、彼は答えない。

しかし、これらの答えは智博の日記の中で見つけた。
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