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第5話

梨花と優花の冷ややかな視線が家政婦に突き刺さる。

家政婦は汗をぬぐいながら、私と親友の方を見ないように顔をそらし、震える声で答えた。

「奥様は…お部屋でお休みになっているかと…二旦那が呼びに行けとおっしゃるなら、お呼びしますが?」

いらないという返事が聞こえ、その後に「ツー、ツー」という冷たい切断音だけが続いた。

私と親友の希望に満ちた眼差しは、暗く絶望に染まった。

家政婦は再び縛られ、泣き叫びながら訴えた。

「奥様方、本当に申し訳ありません…でも、私にも子供がいるんです…」

そう言い終わると、彼女の口に布が詰められ、横に放り投げられた。

梨花は焦ったように叫んだ。

「早く、もっと強く蹴りなさい!」

「この腹の中の小賤民を殺さないと気が済まないわ!」

立て続けに十数回も蹴りが私たちの腹に加えられたが、私たちのお腹には何の反応もなかった。

優花が冷静に提案した。

「子供が落ちないなら、二人の兄弟に徹底的に嫌われるようにしたら?顔を見るだけで吐き気がするくらいにね」

梨花は首をかしげた。

「もう顔はボロボロにしてるけど、それでも足りないの?」

優花ももう説明する気を失い、使用人たちに指示を出した。

彼女たちは陶器の破片を持ち、私と親友の体に「あばずれ」という文字を刻み始めた。

「一文字に二度ずつ切り込みを入れて、痕が残るように!」と優花は念を押した。

白い床に鮮やかな血の花が咲き乱れ、私と親友は激痛で意識を失ってしまった。

梨花は不満そうに叫んだ。

「煙草の火で焼け!目を覚まさせて!」

使用人たちは頷き、煙草に火をつけて私と親友の手に押し当てた。

一本では足りず、箱いっぱいの煙草が次々と使われた。

私と親友は激痛で再び意識を取り戻した。

彼女たちはすでに「あばずれ」と刻まれた傷口の上に、さらに同じ文字を何度も繰り返し刻みつけた。

白い肌が切り裂かれ、血まみれの肉が外にめくれ上がり、彼女たちはようやく満足気な表情を浮かべると、今度はまだ無傷の皮膚に手をかけ始めた。

悲鳴が絶え間なく響き渡る中、外では次々と好奇心旺盛な近所の人たちが、中を覗こうとしていた。

それを見た梨花は、優花に向かって尋ねた。

「どうするの?外の年寄りたちが警察に通報したらまずいわ!」

優花は眉をひそめて考え込み、静かに言った。

「あなたが外
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