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第4話

直樹の体型は本当に素晴らしい。私の彼氏、翔太よりも筋肉質で、まるで韓国の漫画に出てくる、頭が小さくて肩が広い男の子のようだ。

直樹の下に横たわっているとき、心の中に浮かんだのはただ一言だった。

「ごめんね、翔太。本当にごめん」

私は心ここにあらずで直樹に応じていたが、彼は少し不満そうで、私の手を頭の上に押し上げた。

「痛い!」

顔が真っ赤になり、涙目で彼を見つめた。

「上が痛いの?それとも下?」

「どっちも痛い!」

直樹は私の肩を強く噛んで、私は耐えきれず泣いてしまった。

「集中しないからだ!」

痛みに耐えながら、私は彼に合わせるしかなかった。

終わった後、私は包帯を巻いていた手が赤く染まっていて、また血が出ていることに気づいた。

直樹は薬箱を持ってきて、優しく包帯を替えてくれた。

「これからこうたに会ったら、できるだけ距離を置いて。彼を怒らせたら、ただでは済まないから」

私は驚いて口を大きく開けた。まだこの仕事を始めたばかりなのに、大切なお客さんを怒らせてしまったの?

直樹は私の驚きの表情を見て、思わず笑みを浮かべた。

「今夜は僕がいるから大丈夫だけど、他の人だったら、君は命を落としていたかもしれない」

私は、金持ちの息子たちがこんなにも心が狭いとは思わなかった。たかが百万円のために、彼のプライドを傷つけるつもりなんてなかったのに。

幸運なことに、私の目標ははっきりしている。三百万円を稼げれば、この世界には二度と関わらないつもりだ。

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