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第7話

著者: 山田千恵
last update 最終更新日: 2024-10-30 18:27:02
その後の2日間私はぼんやりと過ごしたが、母を心配させないように平気なふりをし続けた。

りさが教えてくれたのは、今夜またイベントがあるということ。

私は急いでお金を返そうと思い会場に向かうことにした。

今夜はスターと富豪たちの集まりで、テレビドラマの主役やアイドルグループのメンバーをたくさん見かけた。

その中に、暗い表情をしたこうたがいた。

みんなはお酒を飲んだり、ゲームを楽しんでいた。

私はりさに無理やり二人の男性スターの間に押し込まれた。

「何を遊ぶ?」

「サイコロを振るよ」

隣の男性スターが大笑いし、私が初心者だと気づいたようだった。

こうたは私をじっと見つめていた。

「負けたら一枚脱ぐことにする」

周囲を見渡すと、十数人がいた。

どうやら今日はこうたが私に復讐を企てているようだ。

りさは私の困惑に気づき、酒杯を持って近づいてきた。

「こうたさん、小羽はまだわかっていないので、私が彼女の代わりに謝ります。私と遊びましょうよ」

こうたは冷たい笑みを浮かべ、りさを横に押しやった。

「うるさい、余計なことはするな」

こうたは酒杯を持ち上げ、薬を一粒入れて私に差し出した。

私は首を横に振った。

「飲まない」

この酒を飲んだら、意識を失うか、操られるか、麻薬の道に進むことになるだろう。絶対に飲みたくなかった。

こうたは私の顎をつかみ、酒杯を近づけた。私は口を固く閉じていた。

「自分で飲め。20万円あげる。俺を満足させれば、さらに20万だ。断れば、全員でお前を襲わせるぞ!」

私は恐怖で涙があふれた。この世界は本当に簡単に入れる場所ではないと再確認した。

周囲の人たちは笑いながら、私をまるで家畜のように扱っていた。

私は死ぬことが怖くて、家族を守れないことが不安でたまらない。

お金が必要だけれど、自分の人生をここで無駄にするわけにはいかない。

泣きながら懇願した。

「ごめんなさい、こうたさん、どうか許してください!」

こうたは一発で私を殴りつけ、私は倒れ込んで口から血が流れた。

りさが助けようと近づいてきたが、こうたに止められた。

「お前が連れてきたのだ。彼女は飲まないなら、お前が飲め!」

りさはその薬が何であるかを知っているようだった。

「こうたさん、私があなたと遊ぶから、その薬は飲まなくてもいいでしょう」
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