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第6話

これが、東が言っていた「ハッキリさせた」ということだったんだ。

やっぱり、峰子は東のことを気にしていたんだし、東も峰子のことが好きなんだろう。

私は、タイミングが悪くて厄介な存在でしかなくて、彼が今までしたことは全部私をからかうための悪ふざけだったんだ。

こんなに恥ずかしいと思ったことは今まで一度もなかった。

峰子の目を直視する勇気がなくて、私は小さな声で尋ねた。

「峰子、全部知ったの?」

「うん、知ったよ」

峰子の声には感情がこもっていなかった。

私はさらに顔を下げ、謝りたいと思ったが、勇気が出ず、ただこう言った。

「ごめん、あれは本当に事故だった。私、引っ越すよ」

峰子の声がしばらくしてからようやく響いた。

「分かったわ」

彼女は私を引き止めなかった。やっぱり私みたいな人間は彼女の親友にふさわしくないんだろうね。

背を向けようとしたその時、峰子が突然私を呼び止めた。

「紗夜も彼氏を作ったほうがいいよ。そうしたら私も安心できるし」

彼女の表情は少し悲しそうだった。きっと私が彼女を傷つけたんだ。

安心?私が彼氏を作れば、東ともう関わらなくなるからってこと?

彼女の心情は理解できる。もし私が彼女の立場だったら、きっと同じことを考えるから。

峰子がはっきりと言わなかったのは、私に十分な配慮をしてくれたからだ。

胸に酸っぱい感情がこみ上げ、私は軽くうなずいた。

「そうするよ」

バスルームの水の音が止まり、なぜかわからないが、東の顔を見たくなかった。

だから私は振り返らず、逃げるようにその場を去った。

新しい住居に引っ越し、電話番号を変え、そして半月以内に私より2歳年下の彼氏をすぐに見つけた。

峰子はそれを聞いて非常に驚き、どうしても彼に会いたいと言ってきた。

彼女の口調はあまりにも驚いていたので、あの日「彼氏を作れ」と言ったのが本当に彼女だったのか疑いたくなるほどだった。

彼女は東を連れて来なかったし、私もそのことについては聞かなかった。

あんなことが起きた後、彼女が絶交しなかっただけでも十分ありがたい。

彼氏は色白で華奢で、東と比べると、まるでヒヨコと大鷹が向かい合っているようだった。

峰子は彼を10分ほどじっと見つめて、ようやく不確かな声で尋ねた。

「この人、弟?それとも妹?」

彼氏は怒って、指を立て、腰に
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