骨壺注文後、愛人と殴られる
親戚の葬儀に突然現れた、思いもよらない客たち。
先頭に立つ女は、自分が夫の恋人だと名乗り、私を愛人だと決めつけて罰を与えるつもりだと言う。
親族の葬儀ということもあり、私はあまり事を荒立てたくなかったので、彼女に葬儀が終わってからにして欲しいと説得した。
だが、彼女は突然暴れ出し、手下たちに命じて、私の身の回りの服を全て切り裂かせた。
周りにいた親戚たちは皆、無関心のまま、この状況を冷たく見守るばかりだった。
私は手を軽く払って立ち上がり、彼女を骨壺のそばに誘導した。
「私のお母さんのこの骨壺、あなたの彼氏が買ってくれたの。お値段は1千万円くらいかな?」 愛人は案の定激怒し、叫びながら骨壺を粉々に叩きつけた。
「お前ら、恥知らずな一族が!死んでも私の彼氏から一銭ももらえると思うな!」
彼女は知らなかったのだ。私が言っていた「お母さん」というのは、私の夫のお母さん、つまり私の姑だった。
彼女が騒いでいたのは、姑の葬儀であり、壊したのも姑の骨壺だった。
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