「奇遇だな。実は俺達もその『Fプロジェクト』を追っているんだ。でだ、利害は一致しているし俺達と同盟を組まないか?」「ふむ、確かに悪い話ではないな……?」 スカードなにやら深く頷くと、自身のごつい拳を前に突き出し、その右腕を俺に見ろと言わんばかりに見せつける!(こっ、これは! スカードの右手に装着された赤黒く怪しく輝くこの腕輪は……っ!) 「ファイラスの国宝『代償の血潮』っ!」 俺達一同の驚愕の声が綺麗にハモる! ……この場所に、このメンバー、そして『代償の血潮』……か。 何というか因果めいたものを感じられずにはいられない。(そう、あの人がいれば完璧だったけどね……) 「ち、ちょっとまったっ!」(そう、この声のって? ええええええええっ⁈) 「ス、スイ? あ、貴方現実に返されたはずじゃ?」 雫さんの驚きの声が静かにこの場に響く。 当然俺もエンシェントフレイムに変化した学も口を大きく開き驚いている状態だ。「皆っ、ご、ごめんなさいっ!」 スイさんは突然俺達の前に現れ、なんと突然俺達の目の前でジャンピング土下座をかますのであった。「私の立場からああするしかなかったのっ! お願い許してっ、ねっ雫っ、私達友達でしょ?」「……スイ、あ、あなた……」 俺と同様に雫さんも眉を潜め困惑してる模様。 流石に前回の件があることから、俺達はスイさんを信用してはいないし、出来るはずはない。「……ほう? お前はあの時の? 成程、ここの世界ではエルフの女王として転生していたのか……」(え? この感じ、スカードとスイさんは面識があるのか?) 「ス、スカードっ! 提案があるのっ! 貴方にとって魅力的な内容なの
Last Updated : 2025-03-13 Read more