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第7話

今回目が覚めたとき、外はもう真っ暗だった。

私は時間を確認する。

10月15日、夜の7時半。

心の中で少し驚きが走った。最後に発作で気を失ったのは13日の夜だったことを覚えているからだ。

もう2日が経っているけど、修二は私が家にいないことに気づいただろうか?

でも、気づいたとしても、私のために何か反応を示すだろうか?

自嘲気味に笑って、期待せずにスマホを開いてみた。

ところが、予想に反して、連絡先には十数件の修二からの着信が残されていた。

最初の通話記録を除けば、すべてが30分おきの不在着信だった。

その着信履歴を見つめていると、新しい通話リクエストが無言で表示された。

部屋の静寂の中で、「深澤修二」の四文字が映る画面をじっと見つめ、5、6秒ほど経ってから通話ボタンを押した。

「結衣!お前一体どこにいるんだ!」

修二の荒々しい非難の声が耳元に炸裂した。

それでも、私はただ冷静に言った。「修二、何か用?」

修二は一瞬黙ったあと、冷たく嘲笑するように言い放った。「てめえ、結衣、人をからかうのは楽しいか?」

「お前がクッキーを食べたいって言ったから、朝一で材料を買いに行って、三回試してやっと昔の味ができた。それで、今さら何か用だって?」

「お前が帰ってくるのを待って、朝から夜まで十数回も電話したんだぞ!全部出ないで、今も影も形も見えないまま、お前は何か用だって?結衣、いい度胸だな!」

修二の声には、尽きることのない怒りが込められており、その中に、少し隠れた苛立ちと疲労が感じられた。

この時になって初めて、夢の中で修二にクッキーをせがんだあの言葉が、現実でも同じように発していたのだと気づいた。

修二もまた、私の何気ない一言に応えるため、再び手作りでクッキーを作り、一日中待っていてくれたのだ。

この結婚が始まったときから、私は分かっていた。修二は私を憎んでいるけれど、同時に深く愛してもいると。

彼の愛は彼の憎しみを加速させ、彼の憎しみは彼の愛と入り混じっている。

私が帰国したとき、彼は母親の治療費を口実にして、私と結婚させた。

その理由は、彼の心の中に消えない恨みと愛への執着に他ならない。

彼は私を侮辱し、かつて私が与えた苦しみをそのまま私に味わわせようとした。しかし同時に、追い詰められたギャンブラーのように、どうしても私の愛を
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