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第41話

「はい」

私は椅子に座り、お爺さんの鋭く澄んだ視線に、ますます不安になった。

広い書斎には、私とお爺さん、そしてお茶を入れてくれている土屋叔父さん3人だけだ。

案の定、お爺さんは知り尽くしているよう、言った。「やはり離婚するつもりか?」

「……」

心配はもう無用だ。

お爺さんに見抜かれてしまったので、隠すのは仕方ない。「はい...どうして分かるんですか?」

おじいちゃんはため息をついたが、騙されたから怒らなかった、「南、自立心が強くて頑固だから、顔からどれだけ好きかは分からなくても、その目、いつでも彼を離したことはなかった」

「でも今日は、彼に一瞥もしなかった」

お爺さんの言葉には、惜しみがあった。

それを聞いて、私は喉を詰まらせ、一瞬で何も言えなくなった。

そうよ、好きな気持ちは隠せない、口で言わなくても、目がばれてしまう。

お爺さんさえもはっきりと分かっていたが、江川広は私が他の人のことが好きだと思っている。

果たして当事者だから分からないのか、それとも気にしたことがないのか。

私は頭を少し下げ、悔しさを隠し、喉がグルグル回って、全てが一文に化し、やがて「おじいちゃん、ごめんなさい」と言った。

「爺ちゃんのほうこそ、ごめんなさい」。

お爺さんは土屋叔父さんにお茶を出すように合図し。「広と結婚してほしくなかったら、南が落とし穴に落ちることはなかった」

私は温かいお茶を一口飲み、「いいえ」と首を振った。「 おじいちゃんはただ......夢を叶えてくれただけです。おじいちゃんがいなかったら、一生空の星を採ろうとしていたのかもしれません、でも、今は後悔することなく前に進むことができます。 」

手に入らなければ一生欲しくなる。

手に入れたから諦められる。それは一度も手に入らなかったよりずっといい。

これでもう断念できる。

お爺さんの目は無力でしかなかった、「もともと、離婚しないように説得したかったのだが、南の言葉を聞いて、これ以上止めると、それは広に偏りすぎることになる。 知っておいてほしい。南は自分の孫娘と違いはなく、江川のお嬢さんの立場を失っても、誰もが南をいじめることはない!」

最後の一文、お爺さんは力強く言った。

保証でもあり、私を安心させている。

心は暖かさでいっぱいで、声はすでに詰まっていた、「おじいちゃん..
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